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友人を訪ねて ドイツ ケルン 5日目
朝Eさんが、ガーデンセンターで朝食を食べましょう、と誘ってくれた。支度をしていると、Lが引っ越し荷物を抱えて、電車とバスで女子寮に行こうとしていたので、送ってから行くことになったと言う。優しい。
Eさんは86歳だが、2年前にご主人の記憶が突然失くなることがあり、運転できなくなったので、また運転することにしたそうだ。ドイツもスペインも運転の年齢制限は無いが、スペインでは65歳以上は免許更新期間が通常の10年から徐々に短くなっていって、反射神経等のテストが加わっていくが、ドイツでは特に無いという。そして高齢者よりも、若者の事故が多いらしい。実際彼女は注意深く運転しているし、運転が好きだと言うだけあって、上手だ。今は17年物のベンツに乗っていて、車は特に問題ないので乗りつぶしたかったのだが、引っ越すと公共の交通網が便利な所になるし、維持するには、古くて大きな車は税金も高いので、手放すように家族に言われていて残念がっていた。車社会のドイツで運転しなくなることは、人間として自身を失うことにも繋がるという。深い問題だ。
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ガーデンセンターの奥に屋外、屋内とテーブル席があり、ガラス張りの向こうには紅葉の始まった庭木が並んでいてとてもきれいだ。小雨が降っているので、屋内に座る。朝食メニューは豊富で、私はブランチ代わりにハムやチーズ、フルーツもあるセットを頼む。色んなものがきれいに盛り付けてあって、パンは暖かい。これで6,8ユーロ。物価高のドイツではコーヒー一杯5ユーロ取るところもあるそうで、とても良心的。ランチも食べられるそうだ。今日は月曜日なので時間に余裕のある高齢者がたくさん来ていた。
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ここは大きなガーデンセンターだが、Eさんが昔家を建てた時はまだ小さくて、創設者に庭を作ってもらったそうで、長いお付き合い。カフェもできた時からの常連だそうで、店の方達からお悔やみを言われたそうだ。
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家に向かう途中スーパーに寄ってもらい、お土産を買う。荷物を取って娘さんの家に行き、車で空港に。デュッセルドルフ空港まで約1時間。忙しいのだから、電車で行くと言ったのだが、それは駄目だと送ってもらった。Eさんもゆっくり彼女と話したかったようで、2人はドイツ語で話して、私は車窓を楽しんだ。空港の車両送迎スペースの名前は、Kiss & fly。旅人を降ろしてすぐにお別れするなら料金がかからないのだが、とても素敵なネーミング。マラガではexpress。ツマラナイ。お二人にお別れして、港内へ。
デュッセルドルフ国際空港はベルギー、オランダ、ルクセンブルグの人達も利用する空の旅の重要な拠点で、大きな空港。しかし平日の昼間でセキュリティはすぐに通れ、余裕で搭乗。90%以上ドイツ人で満席。3時間程で30分遅れで無事にマラガに到着。Cが迎えに来てくれて、30分ほどで帰宅。今日は日中は30度ぐらいあったが、私が着いた19時頃には曇天で涼しかった。ケルンは15度ぐらいだったのでやはりマラガの気候にホッとした。
今までスペインに来てから私が知り合ったドイツ人は皆良い人で、外国人の中では最も付き合いやすい人達だと思っていたのだが、今回の旅で随分印象は変わった。そして私にはやはりスペインのような、ラテン系のアバウトで、のんびりした国が合っているし、気候も食生活もドイツで長く暮らすのは難しい、と再認識した旅だった。