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light in the dark【宛名のない手紙】

ことばを紡ぐ者たちの集う世界に、あなたの在る世界に、惹かれた。

ただ惹かれただけだった。

―あなたの世界に行きたい―

ここへ来て、ある時気づいてしまった。

―わたしは言葉を紡げない―

わたしのいるべき場所ではないのかもしれない。

こころは、悲嘆の涙を流した。



知らず迷い込んだのは、心の深淵。
濁流に飲まれるかと身構える。
しかしそこには、淀んだ黒インクの沼があるのみ。
流れるものは、涙さえもなかった。


怖がらずに、みつめて。
見えたものを、ひとつひとつカタチにするんだ。


どこからか鈴の音とともに聞こえた。



わたしのなかの、わたしよりもはるかに大きな、見えていなかった意識。

こころのなかの大部分を占める、未だ言語化されていない感覚。

見えたのはどちらであったか。

黒インクでひとつひとつカタチにした。
言葉という、見えるカタチに。


手のひらに、小さな鈴がひとつ。
静かに目を閉じる。
あなたがことばを紡ぐ。
小さな鈴がふるえる。光が差す。

光を浴び、自らも光となり、融けていく。

こころは、歓喜の涙を流した。








極夜です。
黒インクの中に隠れていたのは、「書けない言い訳」の塊。
知らぬ間にわたし、意地毛虫 / いじけ虫 になってた。
ちょうど平日休み、充分なひとり時間を持てたので、内省の時間を持った。


1週間、迷ってた。
それは、年明け早々に自分がやらかしてしまった時から。
大切なあなたに失礼をはたらいてしまい、そこから自己嫌悪の嵐。

嵐、止めなければ!と思っても止められない。
で、気づいたんだ。
自己嫌悪の嵐の中は、ほの暗く、生あたたかい。
実はラクで居心地最高。
いや、最低なんだが、たぶん中毒性がある。
それに囚われてしまった。危なかった。



あなたにごめんなさいできなかった自分を、許した。
ポジティブ思考に戻ったよ。
脳内で誘導してくれた兄貴に頭ポンポンしてもらった気分。←内緒


書けなくなったという現象と、
それにこじつけたネガティブ思念。
両方吹っ飛ばしてくれた脳内兄貴に感謝。

そして、読んでくれたあなたに感謝。

それじゃ、またね。


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極夜
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