見出し画像

悲しみの合図[詩]

悲しみの合図が
笛の音とともに
下ろされて飛び出した
一斉に走り出す

手を伸ばしても掴めない
足は前に動かない
ここからは何もかも
壊れてしまうだけ

時間が経てば経つほど作り上げたものは
朽ちていき果てるものさ

溢れ出すのは涙 枯れるまで搾り切るまで
不思議なもので 人は生きれば
笑顔で会える日が来る

血と汗の結晶は
砂の山のように
簡単に崩れてく
力もないままに
それでも生きていいのさ
どんな姿でさえも
時は過ぎ変わる流れ
世界はまだ回る

悲しみの合図が
笛の音とともに
下ろされて飛び出した
行く先は決まらない

時間が経てば経つほど
身体の細胞は
生死を繰り返し続けて
生まれ変わるものさ

溢れ出すのは涙 枯れるまで搾り切るまで
不思議なもので 人は生きれば
笑顔で会える日が来る

不思議なもので 人は生きれば
笑顔で会える日が来る

いいなと思ったら応援しよう!