継続できない理由 【愛か恐れか】
うまくいくかどうか、継続できるかどうか・・・
その鍵は始める前の「動機」にありました。
私たちが何かを始めるとき、その「どんな気持ちで始めたか?」が結果を大きく左右します。
例えば、仕事を始める理由が「お金が欲しいから」だったり、ダイエットを始める理由が「痩せたいから」というのはよくある話です。けれど、そのときに「仕事がつらい」「ダイエットがつらい」と感じて挫折することはありませんでしたか?
一方で、「旅行してみたけど、うまくいかなかった」なんてことはあまり聞きませんよね。
それは、「ワクワクしていた」か「義務感でやっていた」かの違いによるものなのです。
「愛か恐れか」という動機の違い
よく「愛からくる動機はうまくいきやすいけど、恐れからくる動機はうまくいきにくい」と言われます。この理由について、自分なりの考えをシェアします。
かつての私は、「うまくいくかどうかは環境や性格、運、意欲、情熱、才能、素質次第だ」と思っていました。もちろんそれらも関係しますが、それだけではないのです。それらが揃っていても結果が出ないのは、「動機」が愛か恐れのどちらによるものなのかが鍵を握っているからでした。
• 愛からくる動機
現状に特別な不満がないけれど、「こうなったらもっと楽しくなるだろう」「これを手に入れたら豊かな気持ちになれる」といった平常心+αの状態が目標や理想としてある。達成した時の感情は「もっとやりたい!」「またやりたい」など。
• 恐れからくる動機
現状に対する不安や不足感が根底にあり、「こうしないとダメだ」「これをしないと困る」といったプレッシャーや義務感が伴う。達成した時の感情は「ほっ」(安堵)
うまくいく場合といかない場合の例
うまくいくとき
• 好きな人に告白するためにダイエットをする
• 欲しいものを買いたいから貯金をする
• 綺麗な部屋を保ちたくて掃除をする
これらは共通して「ワクワク感」があります。
努力が自分への「ギフト」のように感じられ、行動することで「頑張った自分」に感謝ができる状態です。
うまくいかないとき
• 振られないためにダイエットをする
• 老後が心配だから貯金をする
• 汚れたから仕方なく掃除をする
これらは「ヒヤヒヤ感」が伴い、行動そのものが義務化してしまっています。努力が当たり前だと思ってしまうことで、自分への感謝が欠けた状態になりがちです。
実体験:愛からくる動機で成功した例
私は旦那のことが大好きで、子どもが生まれても恋人同士のような関係を続けたいと思っていました。産後の体重増加を克服するため、家トレ2か月で20kgの減量を戻しました。ジムに通わず、あの『ターミネーター2』のサラ・コナーが精神病棟で筋トレをするシーンのようなストイックさで。笑
これを振り返ったとき、「痩せたら旦那とデートを楽しめる」というワクワクするイメージを常に抱いていたからだと気づいたんです。イメージングだけではなく、その感情が「体が反応するレベル」で強かったのです。もちろん、「このままでは嫌だ」という恐れも少しはありましたが、それだけでは恐らく続かなかったでしょう。ワクワク感が動機として大幅に上回ったことで、最後までやり切れたのです。
義務感だけではうまくいかない理由
一方で、「やって当たり前」のことはなぜうまくいかないのでしょうか。
それは、自分の努力に対する感謝が欠けているからです。人間は、自分の行動に対して自分自身からの承認や感謝を一番求めています。
「現状維持して当たり前」「もっと良くなって当たり前」というプレッシャーを自分にかけ続けると、努力しても自分に認めてもらえない状態が続きます。そうなると、次第に「もういいや」と匙を投げてしまうのです。
結論
愛やワクワク感から始めた行動は、自分に感謝する余裕を持てるためうまくいきます。逆に、恐れや義務感だけでは「当たり前」の状態が生まれ、自分を満たせずに終わってしまいます。
だからこそ、何かを始めるときには「自分が心からワクワクするか?」を問いかけることが大切です。その気持ちがある限り、努力の過程も楽しめるようになり、自然と結果につながるのです。