0歳〜7歳の間に起こっていること
親を信じないと死に直結する
突然ですが、質問です。
子どもの頃、親が用意してくれた食事に毒が入っているかも…なんて疑ったことはありますか?
きっと、ほとんどの人が「そんなこと考えたこともない」と答えるでしょう。
親が作ったご飯を疑いもせずに食べられるのは、「愛」が「信頼」を生み、疑うことなく親の言葉を受け入れる基盤になっているからです。
子どもは本能的に親の言うことを信じます。
それを示す実験として、視覚的断崖装置(Visual Cliff)を使った心理学の研究があります。
信じた言葉が、自己イメージをつくる
生きるために親の言葉を疑わずに受け入れるから親の言葉がそのまま自分の価値観になっていくのです。
例えば、幼少期に「バカ」と言われ続けたらどうなるでしょう?
・傷つく人
・怒る人
・傷つかない人
反応は人それぞれ違いますが、傷つきやすい人は「親の言葉をそのままインストールしてしまった」という可能性が高いです。
「お前はバカだ」と言われ続けたら、「自分はバカなんだ」と信じてしまう。
逆に「君は素晴らしい」と言われ続けたら、「自分は存在するだけで価値がある」と信じることができる。親の言葉が、そのまま自尊心や自己否定の原点になるのです。
人格の形成は0〜7歳の間に決まる
私は、さまざまな悩みの根本原因を知りたくて試行錯誤をしてきました。
「他責思考」「インナーチャイルド」「思い込みの解除」など、多くの情報に触れて気づいたのは…
0歳〜7歳の間に、人格の原型が作られる ということでした。
この時期に、親の言葉や態度を無条件に信じることで、価値観の基盤が形成されます。
大人になると、私たちは“仮面”をかぶるようになります。
仮面とは、社会で生きるために作られる「こうあるべき」という姿。
しかし、この仮面が本音を押さえつけ、逆に苦しみを生んでいることもあります。
だからこそ、仮面がいつ・なぜ作られたのかを理解し、本音とのバランスをとることが大切なのです。
その第一歩として、幼少期の人格形成に目を向けることが必要不可欠でした。
マインドブロックが根強いワ理由
人格は幼少期に形成される、とよく言われます。
これは裏を返せば、この時期の人格は柔らかく、形を変えやすいということ。
でも、大人になってから思い込みを書き換えようとすると、なかなか難しい…。
「これは青じゃなくて赤です」と単純に脳を書き換えられたら楽なのに、そうはいかないのはなぜか?
それは、すでに価値観が「固く冷えた鉄」のようになっているから。
幼少期のように柔らかい状態なら簡単に変えられたのに、大人になると固まってしまうのです。
信じるものが人生をつくる
私たちは、「願ったこと」が実現するのではなく、「信じたこと」が現実になります。
だからこそ、何を信じるかが人生を決める。
幼少期に「自分は存在するだけで素晴らしい」と信じることができたら、挑戦するときも愛を動機に進めるのではないでしょうか?
思い込みを変えるには、まず「自分は何を信じ込んでいるのか?」を知ることが重要です。
その上で、狭い視野で刷り込まれた親による不要な信じ込みを見つけ、一つずつゆっくり取り除き、本来の自分の意思を見つめることがより自由に生きるためのカギになるのです。
✔️ 幼少期の子どもは、親の言葉を疑わずに信じる
✔️ 人格の基盤は0〜7歳で形成される
✔️ 親の言葉が、自尊心や自己否定の原点になる
✔️ 本音と仮面のバランスをとることが大切
✔️ 人生は「信じた通り」になる
まずは、自分がどんな思い込みを持っているのかを知ることから始めてみませんか?