医療業界の現実
「診療報酬改定」
という言葉をご存知でしょうか?
医療関係者でなければ興味もわかないことであり、
医療関係者でも理解している方は少ないのでは?
そう思ってしまう私は、病院での勤務も10年目になり、ようやく理解できたような気がします。
危機感をもって。
では今から、夢のない話をしますが、
医療業界の未来がないからならない方が良いよ
というわけではなく、
治療を受ける側としても正しく現状を理解し、誰でも望んだ治療を受けられる日本の医療を守っていこう
ということと思ってください(^-^;
診療報酬改定
その名のとおり、診療で得られる報酬を見直す政治上のシステムです。
極端な話でいうと、
病院に勤めたこともなく、裏金で私腹を肥やしている政治家達が、机上の空論で話し合い、医療費を上げたり下げたり、病院での治療に条件をつけたりするのです。
夢のない話、といったように、診療報酬改定が行われる度に、徐々に医療業界(介護業界)は報酬を下げられ厳しい条件をつけられています。
そして治療費などの報酬が下げられれば、当然経営はその分「赤字」となるわけです。
という話なのですが、
「もともと医療業界は儲けているから当たり前だ」
というような意見(ネットニュースの記事)なんかも多く見られます。
そりゃ個人経営の医師はそうかもしれませんが💧
従業員の多い病院なんかは企業と大差ないので、平社員の給料は売り上げが増加しないと上がりません。
物価は上がるのに?
ローンの金利は上がるのに?
企業には賃上げを指導しているのに?
医療業界は売り上げを減らすと?
、、、きっと今の医療業界はナイチンゲールのように高尚な志がないと働けないのでしょうね( ;∀;)
私はギリギリで耐えているくらいでしょうか💧
国家資格までとったのに、コロナ自粛期間中には飲み会をしてコロナ感染したような自業自得患者の治療もさせられたのに、その結果がこれかと。
うーむ、、、
考えすぎると働けなくなりそうです💧
それはさておき。
そんなこんなで、
実際に訪問介護事業所はこの半年で潰れているところが目に見えて増加しており、病院も報酬が得られない患者の受け入れを避けるような流れになっています。
つまりそれは、患者側からしてみても治療が受けられなくなってきているということです。
自費診療の訪問介護やリハビリセンターも増えましたが、実際に保険診療と同等のサービスを受けようとすると月十万以上はかかり、一般人には難しい額と思います(少なくとも私は無理です)。
まぁ政治家さんはお金があるので、自費診療や関係のある病院のVIPルームなんかで悠々と治療を受けるのでしょうが、、、
本当にナイチンゲールでもいないと治療の担当できませんよ(^-^;
ということでいかがだったでしょうか?
医療業界の現状が少しでも伝わったのであれば良かったです。
最後に私の思う日本の医療の未来ですが、このままでいくと、
「アメリカのように自費診療が当たり前となる」
「医療業界がストライキを起こす」
のどちらかだと思います。
やれやれですね💧