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統合失調症とは

パーソナリティー障害からの続きです。

前回、長くなりすぎて結論に触れ忘れましたが、私的な結論として、パーソナリティー障害は、病気とも障害とも思いません。
どちらかと言えば境界性だなぁとか、依存性あるかもなぁとか、そうやって誰もが感じたりあると思うわけで。
社会的問題がなく、脳に変化ないのであれば、その人の個性の範疇。
そう思いますね。

自分の性格が好きならそのままで。
嫌いなら自己分析して気を付ける。

こんな感じでしょうか。

有名人なんて、自己愛性か演技性よりのパーソナリティーじゃないとできないですって💧
※個人の感想です。


さてさて、本題です。

統合失調症とは、
脳機能の異常により、自我障害(陽性症状)、感情や思考の障害(陰性症状)をきたす疾患です。
脳の何が、ということは完全には分かっていませんが、前頭葉(感情や思考の部位)の機能の低下がはっきりしています。 
それ以外にも、優位半球の側頭葉(言語などの高次脳機能)の機能が低下しているという研究者も少なくありません。

大きく分けて3種類あり、

①破瓜型
15~25歳に多い。
陰性症状が主であり、感情鈍麻(にぶくなる)、意欲低下が急速に進行し、急な不登校や欠勤で発見されることが多い。
予後不良なことが多い。

②緊張型
20歳前後で多い。
精神運動性障害(意味もなく衝動的に動き回る、または逆に動かなくなる)や昏迷の繰り返し、拒絶症(食べない、喋らないなど拒絶する)、緊張病性姿勢保持(筋肉が強ばる)など。
予後良好なことが多い。

③妄想型
30~40代に多い。
陽性症状が主であり幻覚や妄想がある。陰性症状もあることがある(感情鈍麻、会話障害)。

に分類されます。

人格欠陥や人格荒廃に至るとされていましたが、近年では抗精神病薬やリハビリテーションにより、80%は生活に支障がないレベルでの回復がみられています。


次に主な症状について触れていきます。
経験則と合わせて説明しています。

・幻覚
特に統合失調症では、幻聴と体感異常(内蔵に異常があるように感じる)が多くみられます。
不定愁訴様の訴えのように感じます。

・思考途絶
考えが突然なくなる(と自覚症状を言われます)。
会話中に突然止まるなどが観察されます。

・思考滅裂
色々とわけのわからないことを話されます。
思考がまとまらない(統合できない)ような感じです。

・妄想
被害妄想:自分を馬鹿にしている、邪魔だから無理やり入院させられた、など。
誇大妄想:自分を過大評価する妄想。自分は動物と話ができる、など(かなぁ?)。
微小妄想:自分を過小評価する妄想。自分は馬鹿だからできない、分からない、など(かなぁ?)。

・感情鈍麻
感情の変化がなく無関心となる。
自身の身だしなみや発言に対しても無頓着になり、不潔や虚言が見られます。

・両価性
相対する感情(愛着と憎しみ)が同時に体験されてまとまらない状態。
、、、見たことないです💧

・離人症
自分の身体が他人のもののように感じ、動いていることや考えていることが、自分のものに思えない。

・作為体験
他人に操られていると感じる。
思考吹入:考えが吹き込まれると感じる。
思考奪取:自分の考えが奪われると感じる。
思考伝搬:相手のことを考えるとそれが相手に伝わる。
考想察知:自分の考えが常に見破られると感じる。
など。
幻聴と重なることで、神様の声がした、悪魔がとりついた、などに繋がることが多いです。
さらに強迫行為・観念に繋がることも。

・強迫観念
本人の意思に反して繰り返し浮かぶ考えやイメージにより、恐怖や不安に駈られる。

・強迫行為
不合理と理解していても、実行せずにはいられず、それをやめると強い不安が生じる。
何度も手を洗う、窓を開け閉めし続ける、など。

・意欲亢進
動き回ったり、興奮状態となる。

・意欲低下
自発性の欠如、無関心など。

・昏迷
意識はあるが反応がなくなり、自発的にも動けない。

どれも同時に絡み合って症状として出ることが多いですが、「あの人に見張られてる」、「みんなで騙そうとしている」などの、恐怖や不安が混じった支離滅裂な妄想様の発言が聞かれることが多かったです。
幻聴や作為体験などが他の精神病と比べて特徴的にであり、「何か」から○○されている、となるようです。
また、本人にとっては真実なので、当たり前のように話されるため、事実か妄想か分かりにくいこともあり、診断されていない統合失調症の方も世の中に多いのでは、と個人的に思います。

何となく当てはまる方はまずは病院へ。
早期発見できれば薬とリハビリで十分治りますよ!


最後に個人的な思い出話をすると、
統合失調症について習ったとき、ジャンヌダルクは統合失調症だったのでは?と思ったことを覚えています。

野原に刺さった剣を見て、神のお告げを聞き、使命を果たさんと戦に出た少女。最後は魔女として処刑されますが、もし現代医学で彼女を評価していたらどうだったのでしょう?

幻聴、作為体験、妄想、強迫行為、周囲から見た印象、、、

まぁ、彼女が正義のもと戦ったことは間違いない事実ですが。


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