見出し画像

『後悔すること』について



『後悔』とは、後で悔やむから後悔と呼ぶ。
言葉通りである。

人はなぜ、後から悔やむのか……。
『仕方ないこと』と同じようにこれにも大なり小なりとあって、前に進む力に変えられるものから、ずっと過去に捉われるものまで幅広く、誰しもが経験していることだと思う。

日々を忙しくこなしているときは案外考えないもので、ふとした瞬間に襲ってくる猛獣。しかも、割と凶暴な。
あのときこうしていれば……どうしてあんなことを……ひとつだけならたったの一匹の猛獣、何とか倒せます。ただ、大抵思い出すときはメンタルが弱っているときで、次から次へと奴は現れる。倒しても倒しても、自分が疲れてしまうのが先で、その気持ちに呑まれる。

過去はどうしようもないと分かっているのに頭から離れない。何故なのか。
考えたって過去は変わらないのに、どうして人は振り返るのだろう。

あまりにも昔すぎてやり直すことができない、取り返しがつかない、今更、その選択をしたことによる今に満足していない。

おそらく、変えられないと分かっているからこそ悔やむ。

しかし、全て過去の自分が未来に悔やむことを想定して動けるかと言われたら、そうではない。今だからこそ気づけた。後だからこそ気づけた。

そのときは精一杯でそのときのできることをやっている。
一生懸命悩んで出した答えだったかもしれない。限界のなか、どうしようもなかったのかもしれない。

きっとそのときのベストで動いている。

もし、自分が納得のいく行動をとってなかったとしても、それはそのときの環境、タイミング、心の調子、何かが不足していたのだろう。

人間は完璧じゃない。
理想通りに歩めたらどんなにいいだろう。でも、不可能なのだ。

後悔で前に進めることもあれば、立ち止まって苦しむこともあり、一歩間違えると深みにはまる。

『後悔すること』は必要なときもあれば、自分を駄目にするときがある。非常に扱いにくい猛獣で、定期的に姿を見せる。

もう一度言葉にする。人間は完璧じゃない。

過去があるから今がある。
過去は変えられないから今を生きるしかない。
今を生きることできっと過去は変わっていく。

過去は変えることができないと思っていた。
過去は変えられる
苦しんでいたときにかけてもらった言葉で、目から鱗だった。

現実的ではない表現なのかもしれない。ただ、後悔を元に今を生きていくことで何も変わらないなんてことはないと確かに思う。

過去があって今の選択肢が変わっていく。その後悔があって良かった……までいくと大成功だが、そこまではいかなくとも、過去のあなたが今の自分自身を変えている。過去のわたしが、今のわたしに繋がっている。

物理的には無理でも、その過去の後悔はいずれ何かに変化しているかもしれない。

過去に捉われているときは、なかなか現在に目を向けることは難しい。しかし、いま大切にしなければいけないものは沢山あるはず。重要なのは、完璧じゃない自分との共存。

猛獣を倒すのではなく、手なずけて共に暮らす。
今やこれからに繋がっていると信じて。


こんばんは、太陽侍です。
前回は緊張の初投稿でした。こんなはじめたての記事にいいねがまさかつくと思わず、感動しました。どこからか来てくださった方、ありがとうございます。

二回目の投稿、
相変わらず緊張しながら書いています。
二回目にして感じたことは、書くと結構スッキリしますね。
心のなかが整理されている感覚があります。これからも日々の感情に向き合っていきたいと思います。

ここまで読んでくださった方、本日もありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?