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『告白コンフェッション』は鑑賞後、徐々に評価が上がる作品だった

今回も視聴者の方にチケット代を頂いたので指定の映画を見てきました。
ありがとうございます!

今回は邦画『告白 コンフェッション
原作は漫画で1998年に連載していた作品らしい。
26年後に映画化ってすごいね。

初日の夜に見に行って、席は8~9割ほど埋まってました。
入場者特典のクリアファイルもゲット。


貰えると知らなかったので嬉しい。

見終わった後は、まあ3.6くらいかな~と思っていたんだが、この感想書く前に色々知ったり気づいたりして最終的に3.8

映画だけじゃなくて、そういう点を含めて普通よりも面白かったなと思ったので、ここからネタバレありで感想書いていきます。

ネタバレ注意


あらすじ

浅井(生田斗真)とジヨン(ヤン・イクチュン)は、16年前に登山で行方不明となったさゆり(奈緒)の慰霊登山へ。
片足に大怪我をし、死を覚悟したジヨンは、さゆりは行方不明ではなく自分が殺したことを浅井に告白する。
その後、山小屋が見つかり二人の命は助かるものの、気まずい空気が流れ……。


まず、私は慰霊登山というものの存在を初めて知った。
おぉ~となって調べてみたら普通に事故で亡くなった方を思い行うものだった、そらそうか…反省。

この作品は、映画だけ見たらまあ邦画だしな
の感想で終わると思うんだが、良い点がたくさんあった。

良い点

①山小屋の暗さの演出

山小屋なので電気はない、全部炎と窓の外の雪の明るさ。
予告で展開は知っていたので、「これ、薄暗くて何起こってるかよく分からん展開くるだろ」と思って見ていたが、そんなシーンは一切なかった。
かといって、明るすぎるわけでもなく、客に薄暗いことを感じさせつつも、見づらさが一切なく出来ていて、もしかしてこれってすごいんじゃない?と見終わった後に思った。
怖さを演出するために、画面バタバタ、真っ暗でよう分からん作品なんて珍しくないと思うんだけど、それが一瞬たりとも無くて良かった。

②原作改変

原作は一切読まずに行った。
帰ってきた後に調べてみたら、サイトで最初の5話だけ読めたので読んでみたら、まあ映画と全然違う!

まず1個目
【原作ではジヨンではなく石倉という日本人】
すごない!
そんな重要なとこ変えちゃうってマジ!と驚いた。
時代に合わせたのかもしれないが、ここで韓国人起用は天才だと思う。
ジヨンは留学生という設定なんだが、留学生だからちょっと日本語がカタコトなんだよ。
1割何言ってるか聞き取れん程度だけど。
それで、気持ちがぶわーっと高ぶった時はもう韓国語ペラッペラで字幕映画へ。
日本語を喋る余裕なんかない、という演出になっていて良い!
結構韓国語シーンが多かったんだけど、ここ日本人だったら安っぽい感じになってたんだろうなと思ったので本当によかった。
あと、原作の石倉は5話まで読んだ感じ、映画のジヨンよりめちゃめちゃ性格悪そうや!!

2個目
【セリフも状況も結構違う】
原作5話までしか読んでないけど、びっくりするぐらい映画で聞いたセリフが出てこない。
5話までに慰霊登山の話出てこないからそこも違うかもしれん。

全部時代時代時代なのかもしれないが、原作では公衆電話?だけど、映画には無いし、原作でもガラケーは持ってたが最初から壊れてる演出。映画ではスマホを感情任せでぶっ壊し。

ジヨン・石倉のケガは悪化して感覚がなくなるんだが、
ジヨンは太ももを紐できつく結んだ浅井のせい→殺そう
石倉は当て木をあてて締め付けられてたのが悪かった(浅井のせいにはしてない)→その後は5話までに語られていないので不明

でも、山小屋自体は似せれるところは似せて作ったという感じがするので大事なところは残しつつ、改変が良い方に働いている作品だなと思った。

③不要なシーンの削除

ジヨンが何故片足に怪我をしたのかは映画内では語られない。
原作では普通に登山の最中に怪我した描写あり。
確かにここはわざわざ映像化する必要はない。

原作では公衆電話?があるから浅井も電話をするシーンがあるが、映画ではジヨンのスマホしかないので浅井が電話をかけるシーンはない。

原作の浅井は外に置きっぱなしのリュックを回収しにいくが、映画は回収しにいかない。

と、削れるところは大いに削りましたという感じ。
その結果なのか映画は74分となかなか見ない短さ。

④いやな夢落ちじゃない

夢落ちって大概がっかりするが、その直前に見せられたものが若干とんでも展開だったのでまあ夢なら納得できるな、となった。
最後の最後にもってくるんじゃなくて途中に持ってきたのも◎。

⑤登場人物全員良い

浅井は善人ぶってたけど結局ゴミだし、妊娠させてしまったさゆりが息を吹き返したのを見て、躊躇なく首を絞めて殺害。
さゆりはベッドシーンも登山中に不貞腐れた顔も可愛いし、息吹き返した時の演技うますぎ。
ジヨンは実際はそこまで性格が悪いわけでもない(多分)+豹変っぷり。


物足りなかった点

①高山病のせいで若干展開がありきたり

ジヨンは片足引きずり+凶器持ち
浅井は健康体+凶器無し

の状態から、

ジヨンは片足引きずり+凶器持ち
浅井は高山病で目が見えづらく吐き気もあり+凶器無し

高山病というのは目が見えにくくなったりするものらしい。
その症状を利用したジヨンの瞬間移動が映画内で2,3回ある。

見ている側からするといやいや、もういいて~となる。
普通にびびるし。

後、シャベル奪い取るチャンスあるのに全然とらん。

②さゆりを殺した理由

この映画、16年前の殺しが何故行われたのかが軽くしか語られていない。
浅井もさゆりもジヨンのことを見下してる、モノ同然として見ているとジヨンの口からそんなセリフがあった程度。

そこをもっと映像化してほしかった。
この映画の一番のお気に入りは16年前のシーンなんだよ。

さゆりが殺害されたすぐ横に、信じられないくらいの大木が転がっていて、え~~!!絶対これ殺しに関係あるよ!
さゆりが大木で怪我、苦しすぎて止めを刺してあげたとか…?
んなわけないかぁ……と考えてみてたが大木について触れるシーンなんて何一つなかったわ。

とにかく16年前の3人がどんな関係だったか、どんな会話で殺害に至ったかのシーンを、これだけの映画がつくれるなら私が望む映像を見せてくれたんだろうな~と思ってしまう。


あとはまあ、最初の吹雪とかが必要最低限のCGって雰囲気を感じたけど、そんな力入れるところでもないしね。

そんなところかな!

明日はネタバレなしの感想を配信で13:00くらいから30分程度の予定です。

https://www.twitch.tv/xhuffux

次の視聴者指定映画は6月14日 ディア・ファミリー
今日も予告で流れたけど、予告の映像が少し変更されてて泣きかけたのでボロ泣き確定映画だろうなと思っています。

配信アーカイブ
https://www.youtube.com/watch?v=gbcNmb9QwSA





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