悲しみは悲しみのままに。無理に前向きになろうとしなくてもいい。“はふぽのコラム”
こんにちは。ハフポスト日本版の榊原すずみです。
連休を挟んで2週間ぶりの、はふぽのコラムです。
大切な人を失った時。
家族や友人と喧嘩をしてしまった時。
仕事で大失敗をして、凹んでいる時。
原因不明のモヤモヤに取り憑かれて、どうにもこうにも心が晴れない時。
こうした時、みなさんはどうしていますか?
とにかく気分を変えて、自分の好きなことをひたすらする。
その原因がどこにあったのか、分析して、次に生かそうとする。
ただひたすら、モヤモヤや悲しみと闘う。
対処方法は、人それぞれ、いろいろあるでしょう。
私の場合、ひたすら泣ける映画や音楽に触れて、大号泣をして、もう泣けないというところまで泣いて、気づくと、いろいろな想いも涙と一緒に流れているというケースが多いような気がします。
今週のはふぽのコラムは、なんとなく気持ちが晴れない時のヒント、思考の転換ができるようなものをご紹介したいと思います。
おすすめ①
時には悲しみに思いっきり浸って。いつも前向きで、元気になんて、いられないのだから
筆者は、アメリカ在住、プラスサイズモデル、女優、コメディアンとして活動している藤井美穂さんです。
藤井さんはいつもSNSなどで多くの女性たちをエンパワメントするような言葉を発信しています。だから、私の中で藤井さんは「いつも元気で、前向きで、それをまわりにも分け与えることができる人」というイメージでした。
ところが、ある日のこと。藤井さんと電話で打ち合わせをしていたら「私、ここ数ヶ月、とても落ち込んで、暗闇の中にいるような感じだったんです」と打ち明けられました。
抱いていた藤井さんのイメージとは真逆の言葉に、私はびっくり!
藤井さんでも、落ち込んだりすることがあるんだ!となんとも失礼なことを思ってしまったのでした。
人間だもの、落ち込んだり、悲しみに襲われることがあるのは当然ですよね。
いつも周囲を元気づけ、勇気づけている藤井さんの悲しみ克服法。
普段とはちょっと違うトーンの藤井さんの言葉たちを、どうぞお楽しみください。
おすすめ②
「よい死」「悪い死」は存在するのか? だが「よい看取り」は実現できる
大切な人の死。
それは、悲しみ以外の何者でもありません。心にぽっかり穴があいたようになり、埋まらない。何を、どうしたら、この悲しみから抜け出せるかわからない。
だからこそ、残された人たちは
「いい最期でしたね」
「良い亡くなり方をしましたね」
といった言葉で、少しでもその悲しみを軽くしようと試みます。
でも、本当に「いい死」とは存在するのでしょうか?
では「いい死」を迎えられなかった人は「悪い死」ということになるのでしょうか?
自分の大切な人が「悪い最期」「悪い亡くなり方」をしたなんてなったら、残った人はいたたまれません。
さて、ここでちょっと考えてみてください。
「いい」「悪い」を決めるのは誰なのか?
それは亡くなったご本人です。
残された人たちが、自分の悲しみを軽減するために「いい死」だったと決めつけることは、ある意味で傲慢なのではないか。
緩和ケア医として、たくさんの人の最期に立ち合った、西智弘先生はそんな風に綴ります。
たくさんの死をみてきたからこその西先生の着眼点は、私にとって目からウロコでした。
みなさんは、どうでしょう。
「いい死」「悪い死」、存在すると思いますか?
両者の違いは、なんだと思いますか?
おすすめ③
やりたいことを実現するために…。本音の置き場所とバービーさんの関係
やりたいことを実現するって、本当に、本当に大変だなと私は常々感じています。
私自身、就職氷河期真っ只中に就職活動を行い、出版社は全て落選。アルバイトで出版社になんとか潜り込み、派遣社員、業務委託、契約社員、さまざまな雇用形態で、いろいろな会社で働きながら、今こうしてハフポスト日本版で、記事を書いたり、寄稿者の方の原稿を編集したり、やりたい仕事ができる環境にたどり着きました。
でもその間、理不尽な扱いに何度も涙したし、諦めようと思ったことも何度あったことか。
やりたいことを実現することと、苦労や悲しみはセットなのだと私は感じています。
お笑い芸人のバービーさんはこの1年で、様々なやりたいことを実現してきたそうです。
取材中、終始笑顔で語ってくれましたが、きっと実現したたくさんのものの裏には、努力と涙があったんだろうなと思いながら、私はお話をお聞きしていました。
そんなバービーさんが、やりたいことを実現するためにしていたのが「生きがいの因数分解」。
実際、どんな風にするのかは記事を読んでいただくとして…。
やりたいことを実現するために涙を流しそうになった時、この“はふぽのコラム”のことを思い出してくれたらうれしいです。