「それぞれは小さくても、みんなで集まれば大きなことができる」 祝!Hub.craft生誕10周年
突然ですが、生誕10周年記念イベントとして【フェス】を開催しちゃう会社を見たことがありますか?
いやいや……フェスと言ったらフジロックとかサマソニとかロッキンとかRSRとかであって……周年記念イベントと言ったら、もう関係者お招きしての立食パーティーとかがセオリーじゃないですか……
わかります。そう思いますよね。
しかしよおく目を凝らしてみましたところ……
はい、見つけました。
見つけちゃった。しかもここ、熊本に。
そう。それが地域のつながりを作る映像制作会社、我らがHub.craft(ハブクラフト)なのでございます。
このnoteでは、ついにHubチーム生誕10周年!2024年9月16日に開催された周年記念イベント【Hub-FES】でのアリエナイ1日の様子をご報告いたします!
ちょっとした何気ないひと言から
熊本城ホールでの単独フェス開催へ
時は少し遡って2024年の2月。熊本城ホールで開催されていた「第4回むしゃんよかバンド決定戦」の会場でのこんなちょっとしたやりとりから、前代未聞の【Hub-FES】は始まりました。
言い出しっぺは、チームHub結成当初からのパートナー、株式会社プロモートウェブ代表の杉本鉄平さん。ご自身でもバンドをされていることもあり、熊本城ホールの舞台に上がる学生たちを見ながら本音がぽろり。そこから「今日飲みにいく?」「あ、いいっすねぇ」くらいのノリで、なんと地方の一中小企業が主催するフェスの開催が決定してしまいました。うーん。このかろやかさこそ、まさにHubクオリティ。
開催場所としてまさかの熊本城ホールのシビックホールを確保。いつもの主要メンバーが集まり、フェスの企画会議が始まりました。
「開催までまだあと半年あるし、いろんな人たちに声かけながら、余裕もって準備して告知もしっかりやろう!」
「Hubらしさが出るように、やっぱり音楽だけじゃなくて、映像とかアーティストコラボとか、熊本のおいしいものとか全部楽しめるイベントがいいね」
「やっぱり名前もまさに"Hub"なわけだし、自分たちだけの主催でやるというよりも、たくさんの人の力を借りて、繋がりを大事にするようなイベントにしたいよね」
そんな話で盛り上がった夜はいつの日か。流れるように時間は過ぎ去り、気がつくとあっという間に7月半ば。イベントまで残り2ヶ月を切り「いやいやこれはもう動かないとマズイ」と加速モードのスイッチをオン。Hub.craftメンバーだけでなく、さらに仲間を巻き込んで、怒涛のイベント準備が始まったのです。
告知期間1ヶ月半で
400人超が訪れたシビックホール
Hub.craftの生誕10周年にぜひご一緒したいアーティストさんたちへ出演のご依頼をし、運営を手伝ってくれる仲間を集め、各種コラボレーションやスポンサーになってくれる企業さんへのお声がけに帆走し、みなさまへのお知らせを開始できたのは7月下旬のこと。
なにせフェスですから、特設サイトも開設!関係者のみではなく、一般のお客様用のチケットの販売も行いました。
運営チームには、いつものチームHubに加え、代表山下のRKK勤務時代の仲間など、もうHubの歴史を語る上で欠かせない方もたくさんいるかと思えば、ほんの数週間前にご縁がつながったばかりの方も。
当日も会場では、ギリギリまで皆様を万全の状態でお迎えするべく綿密なリハーサルと打ち合わせと撮影(*後述)が行われていました。
そしていざ、開場時間の13:30。なんと嬉しいことでしょう。そこにはフェスを待つ人の行列があるではありませんか!!
そしてホールの中へと進むとそこには……
めっちゃフェス感ある!!!
この日、運営のサポートチームを含め、集まってくださった方の人数はなんと総計400人超!ついに、待ちに待ったHubの10年の歴史をぎゅぎゅっと詰め込んだ祭典の始まりです。
Hubの10年の歩みを共に歩んでくださった
アーティストの皆様による感動のステージ
Hub-FESのステージには、Hub.craftの結成10年の歴史に深く関わってくださった素晴らしい6組のアーティストの皆様がお祝いに駆けつけてくださいました!!
⚫︎THREE1989
⚫︎CLEARNERO
⚫︎大野賢治・さぁさ
⚫︎Shiki
⚫︎GHEME with 吉田敬
⚫︎グソクムズ
まさにHub-FESならでは!
食とアートとドローン!?とのコラボレーション
⚫︎料理家・相藤春陽プレゼンツ オードブル&おにぎらず
by 「Premium chefs of Kumamoto」 プロジェクト
ホール内にある食のブースでは、新町にある事務所と同じビルで出会った料理家・食のコーディネーターの相藤春陽さんプレゼンツの「おにぎらず」とイタリア料理トレ ステッレのオードブルをご提供。なんと春陽さん、Hub-FESのために朝4時から400合分のおにぎらずを作ってくださいました!
▽春陽さんへのインタビュー記事もぜひご覧ください!
⚫︎見て、触れて、作って、身近にアートを体感!
特設アートブース by 「アーティストスポット熊本」
Hub.craftが運営を行っている熊本市主催の「アーティストスポット熊本」より、普段からお世話になっている方もはじめましての方も含めて、9組のアーティストさんにご参加いただきました!
<出店アーティスト一覧>
ーHIROCKman /絵画
ーTOMMY-ZAWA/イラスト
ーGOTO manufacture/工芸
ー中原はるみ/イラスト・工芸
ーアラキケンジ/絵画・イラスト
ーブレイルフレンド/点字アート
ーJERO /絵画
ーkira/絵画
ーmocchiのアトリエ/絵画
⚫︎お隣の会場では、ドローンレースも!
さらにお隣のホールでは、なんとドローンパイロット・イナダユウキさん主催のドローンレースも!ドローンってこんなふうに操縦するのか・・!!と初めての光景にワクワクしました。
▼イナダさんの過去のインタビュー記事はこちら!
やっぱりHubと言えば、映像作品上映会!
坂本さんの初監督作品と
松田監督の最新作「今日はフェス日和」も公開
そして当日は、Hub.craftが制作させていただいた映像作品の上映に加え、Hub.craftもお手伝いしている合志市クリエイター塾卒業生&Hub.craft2年目のホープ・坂本遼大さんの初個人作品「じぶん」の上映も行われました。
さらにHub.craftの若き映画監督・松田さんの最新作も上映!
こちらは、なんと、当日イベント中まで撮影・編集を行った、スタッフやお客様も登場するという前代未聞のライブ映画!!会場では「なになに!?」と思われた方もいたのではないでしょうか。
主演の松原葵さん、松田監督からは、今回の映画主演について、このようなお声をいただきました。
松原葵さん「初演技で初主演をさせていただいたんですが、とにかく、松田監督とのお仕事が楽しすぎて。もう常にHub.craftのチームでしか出せない明るい雰囲気でリラックスして演技をすることができました。本当に楽しかったです。」
松田監督「葵さんが、七色の虹のように色々な表情を見せてくれて、それがどれもきれいで。そのおかげで、すごく感情に訴えかけられる作品にできたと思います。今回の作品は葵さんの他にも、Hubチームでいつも一緒に働いている仲間も映画に出演してくれました。慣れないことだったと思いますが、みんなが作品作りを楽しんでくれて、僕も救われました。」
当日参加しただけの自分すらも、この映画づくりに携わった一員になれたような。そしていつものあのHubチームの一員になれたようなそんな気持ちになれる、さわやかでポップなあたたかい体験に、会場の拍手が響き渡りました。
"それぞれは小さくても
みなで集まれば大きなことができる"
Hub(繋がる)という名のチームの10年
ーHub.craftの10周年に向けて、今回の「Hub-FES」開催への想いを教えてください。
Hub.craft 代表 山下(以下、山下) Hub.craftは、2014年の「火の国もっこすHAPPY」の制作プロジェクトをきっかけに、代表の山下と編集の岡部の2人で活動をスタートしました。当時はカメラマンが不在。音声と編集の2人組という、今思えば不思議な組み合わせで始まりました。
今日までの10年間を振り返ると、熊本地震やコロナなど、人の手に負えぬ大きな渦と隣り合わせ。そのような環境の中でもHub(繋がる)の名の通り少しずつ着実に仲間を増やし、今ではみんなで大きな1つの生き物のように育つことができました。一人ひとりは小さくても、みんなで集まればなんだってできる。それはまるで絵本の「スイミー」のようだなと思います。
ありがたいことに、メンバーのことを、「職人だね」と言っていただくことがとても多いです。Hubは基礎技術はもちろんのこと、判断力を問われる現場でこそ力を発揮する「現場型」の技術職人チーム。それこそがHubの個性であり、誇りでもあります。
そんな「現場型」チームの10年分の感謝の気持ちは、どんな形で届けたらいいだろうか?と考え、「フェス」という形にすることに決めました。
映像制作は、決して1人では最高のものを作れません。
被写体になってくださる方をはじめとして、作品を観ていただく大切な受け取り手の方も含めて、作品は完成します。
そんな僕らの仲間たちと、音楽、映像を見ていただきたい。
そして、これから未来を共に紡いでいただける企業やクリエイターの方々との新しい繋がり(HUB)をこのイベントで生むことができたらと。
もう僕らはなんでもできると思っていた。
けどその先には、まだ知らない世界があった。
ー実際にFES当日を終えて、いかがでしたか?
山下 まずはとにかく楽しかったです。スタッフもお客さんもたくさん来てくれて、本当にありがたかったです。
今はオンラインでも仕事ができる時代で、同じプロジェクトに関わっていたとしても実際には会えていない人たちもいるんですよね。そんな人たちから「Hub-FESをきっかけに、やっと会えましたね!」なんていう声があちこちから届きました。それに、たくさん優秀な若手のクリエイターも集まってくれていろんな人に紹介もできましたし。ああ、これがまさに僕がやりたいと思っていた、繋がりを生む《Hub-FES》だなあと思いました。
ー「今日はフェス日和」は、当日撮影、当日編集の映像作品ということで、非常に緊張感もありましたが、さすがHubらしさも抜群の素晴らしい作品でした。当日、裏側はどんな様子だったのでしょうか。
あれもまた、まさに僕たちらしい取り組みだったなあと思います。裏では編集担当の岡部くんがもうずっと楽屋にこもって編集をしていて。最後のデータの書き出しが終わったのが放映予定ギリギリの5時15分。再生してみると、音楽を流し続ける部分がフェードアウトしてしまっていて。「今から再編集・・間に合う?」「書き出し15分かかります」「じゃあ俺ステージ裏行って交渉してくるから、やってください」とか、かなりギリギリまでバタバタでした(笑)
ーたくさんの方が「山下さんの仲間集め力はすごい」といわれていたのが印象的でした。
山下 僕はありがたいことにお困りごとがあった際に頼っていただくことが多いんですが、僕ひとりじゃ本当に何もできないんです。だから頼っていただいた時にぱっとお手伝いができるように、できる子を集めておこうといろんな方を頼りながらチームを作っていたら、こんなにたくさんの方と繋がることができました。
ー皆様へのメッセージをお願いします!
山下 僕はRKKで働いていた時を含めたらもうこの業界で25年、Hubとしても10年やってきました。だからもうどんな案件が来ても、もうなんでもできるな、と思っていたんです。でもやっぱり主催してみますと、全く見えてくるものが違うんですよね。これまでも、もちろん全力で主催の方に寄り添ってきたつもりでしたが、いやあまだまだだったなと痛感しました。
でもおかげさまで今回Hub-FESをさせていただいたことで、めでたく主催の方の気持ちも分かりました!ですので、これからはもっと寄り添うことができると思います。
Hub-FESは、これからは僕たちだけのものではなく <つながるフェス> として、いろんな企業さんたちや自治体とのコラボレーションもできたらと思っています。
これからの10年も、Hub.craftをどうぞよろしくお願いいたします!