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フラの沼にハマったわけ

200万分の1

この数値、なんだと思いますか?

日本でフラを踊る人、推定200万人いるらしいのです。
群馬県民が2024年現在191万人ほどなので、これほどまでにフラを愛する人が日本に存在していることになります。
200万分の1、わたしです。

他国の踊りでこれほどまでに日本人を魅了するものって、フラ以外にあるのでしょうか…?
今回は200万分の1でもあるEINAが、なぜこんなにもフラに魅了されてしまったのか、書き綴っていきたいと思います。

何歳からでもスタートできる

フラを始めたいと思ったタイミングより少し前に、私はダンスに興味を持ち始めました。ダンスといっても色々な分野があり、わたしは詳しくありませんが、当時カッコよく自分を魅せるダンサーに漠然と憧れていました。

それまではバスケ一筋の学生生活を送っていましたから、表現者になる自分を想像できず、また小っ恥ずかしい気持ちもありました。
辛くハードな練習を行うバスケ部の横で、華やかなダンス部がキラキラ輝いて踊っている。羨ましくもあり、「私には似合わないや…」と自分の気持ちを封じ込め、やる前から諦めていました。

そんな中、志望していた短大のカタログにフラサークルが載っていて一気に心を奪われた訳ですが、当時周りはフラ初心者ばかりで全員一からのスタート。気負いすることなく始められたのです。
お花をつけて、かわいい衣装で、とびきりの笑顔で踊る先輩方に惹かれ、迷いなく入部したことが私のフラ人生のはじまりでした。

学生フラは永遠に尊い思い出

18歳からのスタートでした。
私の娘は3歳になってフラを始めましたし、私のフラコミュニティでは40代〜60代でフラを始めた方もいらっしゃいます。
なんなら、80代90代でも始めようと思えば始められます。

何歳からでも始められ、青春時代に戻ったかのように仲間同士で笑い合いながら踊る時間は、かけがえのない人生の財産になります。

癒しの音楽

心地よいサウンドと、歌い手の優しい声と歌い方。
そして歌詞から想像できるハワイの自然や愛情など、ハワイアンソングには深みがあり、踊る時以外でも気持ちを落ち着かせたい時や日常から少し離れたい時に聴いています。

長距離運転の時に車内でかけていると、よく「眠くならないの?!」と周りから驚かれますが(笑)、だいたい曲聴きながら脳内で踊っているので眠くはなりません。
でも多くの方にはハワイアンソング=リラックスできる・癒される=眠くなる という構図になるようです。

きっと私は老後寝たきりになっても、ハワイアンソングが流れれば脳内で踊って満足できそうな気さえします。

仲間と一つのものを作り上げる喜び

社会人になってから、自分の好きな分野で仲間同士で助け合いながら一つのものを作り上げる機会が極端に減りました。
意識してそういった機会を作ったり、そういった環境に身をおかないとなかなか難しいのです。

フラの世界にいると、先生から曲を教わり、振り付けを覚えて、踊り込んで、周りの仲間と呼吸を合わせ、細部まで振りを揃える過程があり、そのゴールがイベント出演の時もあれば、レッスンで完結することもあります。
(ゴールと言っても、その道を極めることにゴールなんてものは無く、「仲間と同じ曲を踊ることに対してのゴール」と捉えます)

その「一曲を完成させる」という過程が、一人で向き合う時と仲間と共に行う時で幸福感達成感が異なるのです。
その喜びだったり幸福感や達成感を、約15年間味わい続けているわけですが、この感覚に慣れてきてしまったらもう楽しすぎてフラの世界から出られなくなります。
その達成感を得られるまで、辛く苦しい過程を経ることももちろんあります。その経験こそ貴重なことだったんだな〜だと今になって思います。

何回も何回も踊り込んだKahiko(古典フラ)

ハワイについて深く学べる

フラとは本当に奥深いもので、ただ振り付けを覚えるだけでなく、その曲について理解を深めることが重要になってきます。

例えばハワイの名所が出てくる曲だったらまずその名所がどこにあるのか、写真や動画を見て実際の姿を確認します。
王族についての曲では、その当時の歴史的背景を調べ、その王族について調べ、周辺の人物を調べ…

基本的な知識と読解した歌詞の意味を理解してからようやく振り入れに入ります。
フラは手話のように歌詞に合わせてハンドモーションをつけているので、まず曲についての理解を深める過程が大切なのです。

恥ずかしながら、フラを初めて間もない頃はこの過程をすっ飛ばして、振り付けを覚えることに夢中でした。
「踊る」ことだけを楽しんでいました。まず曲に対して興味を持ったり深掘りすることの大切さを知りませんでした。

でもそれは単なる「踊り」であって、真の意味での「Hula」ではありませんでした

お勉強なので、一見地味な作業と思われるかもしれませんが、このお勉強をするようになってからフラがさらに楽しく感じられ、沼にハマっていったのでした。

自然の恵みを身に纏う

フラを踊る際に、特にイベント等では衣装を着たり、レイや髪飾りを身につけたりします。

何でも好きに身につけて良いわけではなく、衣装やレイは曲に合わせて、その世界観や作者の想いに沿って決めます。

造花で作られているレイや髪飾りが多く出回る中、生花で自分で想いを込めて作って身につけて踊るのもまた格別。
自然の中でお花や葉っぱを手に入れて、それを紡いで身につける、というハワイの文化が私にとってとても魅力的で、なんて美しくナチュラルな文化なのだろうと思うのです!

カーネーションと千日紅で作ったココ(髪飾り)

フラの魅力は底なし!

フラの魅力を上げたらキリがないのですが、今回はひとまずここまで。
これからもハワイやハワイアンにリスペクトを忘れずに、フラの世界にどっぷり浸かりたいと思います。



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