2021.11.12 ぱぱが来る
マメルリハのシャルとシャルの大好きな人間のぱぱ(弟)が2年半ぶりに会う日の事。
なかなか気軽に会える距離ではなく、長くコロナ禍で行き来を控えていたこともあり、午前中から私と母は掃除やら料理やらで忙しくしていた。
普段なら洗濯後12時前には籠外活動をしている事が多いシャルだが、人間たちの慌ただしさからいつもと違うことを察し、13時半の人間たちのランチ後まで、おとなしく待っていた。
待ちに待った籠外活動の時に、シャルは母のところに来て「あ!」という顔をした。その時母が着ていた白と黒のチェックのシャツに乗って、それが外出着だと気づいたのだ。
秋冬の母は、在宅時に白と黒のチェック系の肌触り(シャルにとっては「足触り」)の良いフリースを着ている。遠目にはその日着ていたシャツとよく似た柄なので、この時のシャルとしては、
「ずっと待っていたのに今度は自分を置いて出かける気だ!」
と思い込んだのだろう。シャルはブチ切れて鳥用アスレチックへ飛んで行った。その後私が籠に帰そうとすると、シャルは力いっぱい私の指に噛みついたので、麻の実をもらえず籠に帰された。
この時母は出かけるのではなく、約2年ぶり(人間たちは弟の前回の来訪から半年後に、弟の方へ行って会っている)に会う息子を迎えるためカジュアルな外出もできる格好をしていただけなのだが、シャルにその辺の事情は分からないのでしょうがない。だいぶ前からこの日弟が訪ねてくる話をシャルにしてはいたのだが(分かるはずはない)。
そしてついに夕方ぱぱが来た。
シャルは前回の再会でぱぱに塩対応をしており、それからまた2年半が経過している。また塩対応なのかな、と思ったら塩対応どころか前回以上に当たりがきつくなっていた。弟の指に噛みついて、指に乗ろうとすらしない。一見するとまったく懐いていない。
でもよーく観察していると、シャルは知らない人には決して向けない無防備な尻を弟に向けていた。当然背中も見せている。
孵化して初めて出会った人間で当然知っているし、本当は大好きな人間のぱぱに対してだからこそと思われるシャルの反応はその後も続いた。あえて母の肩へ行き、あてつけ開始!クシュクシュ(頭や首を撫でてもらうこと)も母にしてもらい、弟には触れさせもしない。あまつさえこの鳥嫌いの私の指に乗り、クシュクシュをこれ見よがしに弟の前でさせた!弟には、普段シャルは私にこんなことさせないよ、と言わせつつ・・・
20時にはいつものように就寝したシャル。
カバーはかぶせて暗くしてあるが、いつもならシャルの就寝場所の電気がついているのはイヤで、人がそこで作業をしないで明るくしていると「ピッピッ!」と注意喚起する。
しかし積もる話をしている私たち3人の話声が聞こえている間中、シャルの就寝場所が明るくても、シャルはなにも言わなかった。シャルには悪いことをしたが、つい話に夢中になってしまい、シャルの就寝場所ではないリビングに全員いて、シャルがいる場所の電気を消し忘れていた。
シャルも久々に電話越しではない、人間のぱぱの声を眠らないので聴いていたのかもしれない。