ドラマ『琅琊榜』で習いたかった中国語~第十五集②
サブタイトルは「東宮側の攻勢」の続き。後宮で火事が起きた日の晩に、謝玉の屋敷で蕭景睿は外から帰って来た義兄の卓青遥を見かけて声をかける。卓青遥は散歩に出ていたと言うが、景睿は正月二日の夜に義兄が一人で散歩に行ったことをちょっと不思議に思う。
哥哥你不用这么小心的
後日蕭景睿は、妹で卓青遥の妻でもある身重の謝綺(第十四集で「姉」と表記したのは誤りです。申し訳ございません。)を気遣いながら屋敷の中を一緒に歩いていた。そんな兄の様子に妹が言った言葉を今回は見ていこう。
「哥哥」は「兄」、「你」は第二人称の「あなた」、「不用」は「~する必要がない、~するに及ばない」という意味である。「这么」は「このように」「こんなに」、「小心」は「注意する」「気を付ける」であり、文末の「的」で話し手の肯定の気分で「~だよ、~ですよ」のニュアンスが加えられている。全体で「お兄さん、あなたがそんなに気を付ける必要はないですよ。」という感じになる。蕭景睿は優しいお兄さんなので、妹に足元に気をつけるよう細かく言っていたが、それをたしなめられたのだ。
蕭景睿が謝綺に正月二日の夜の卓青遥の事を尋ねると、その日は外出せず謝玉と囲碁をしていたと言う。卓青遥の言ったことと妹の言い分が一致せずますます蕭景睿は訝しんだ。
第八集で梅長蘇が「始まりに過ぎない」と言った景睿の受難・・・これも些細な事だけど今後の布石である。
第15集では取り上げたい中国語の文章が少なかったが、今後に向けて大事な展開があるので、この後のあらすじを確認しておこう。
謝玉は戸部尚書の沈追を殺すよう命じた。清廉で有名なため、さすがの卓親子も戸惑うが、謝玉は誉王側だと言い切って命じた。その沈追は靖王府へ新年のあいさつへ行き、帰りは靖王に心配されて配下を護衛につけられていた。太監が殺された大晦日の事件を踏まえての事だ。その様子を見つめる卓青遥・・
梅長蘇宅には言豫津と蕭景睿が来ていた。話題は4月12日の景睿の誕生日会のことになった。蕭景睿は梅長蘇を恐る恐る招待しようとする。かつて自分の家に滞在してい梅長蘇を謝玉が襲撃したことを踏まえて遠慮していたのだ。梅長蘇は招待を受けると答え、蕭景睿は喜んだ。
景睿の誕生日会の話で言豫津は盛り上がっていたが、その誕生日当日は何者かを「都入りさせろ」と梅長蘇が藺晨に指示をするようにしていた日でもある。何が起きるのやら。