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最愛の飼い主と意地を張り合うマメルリハ


一緒に電話

4月5日金曜日の夜。
我が家のマメルリハ・シャルの最愛の存在である人間のぱぱ(弟)から母宛てに電話がかかってきた。翌日我が家に弟が来る予定があり、その件での連絡だった。途中から母はスピーカーホンにして、私もソファで母の隣に座り、会話に参加した。

弟の話を聞いていたら、私と母の間をめがけてシャルが飛んで来た。18時頃に就寝していたシャルが、最近は19時台まで起きているようになり、まだ籠外活動(放鳥)中だったのだ。

シャルを指にとまらせるようにキャッチしたら、すぐ母が持っているスマホの方にシャルは移動した。そしてそのまま弟の声に耳を傾けている。

母のスマホには弟の画像も映っており、シャルは弟の声を聞きながら、時々その弟の画像を眺めていた。でもしばらく母がスマホを操作しないでいると画面が消えてしまい、弟の姿が見えなくなると怒って母に表示させていた。

私は最近すれ違いの多い人間のぱぱとシャルの間を取り持って、あわよくばシャルを弟に引き取らせるべく、スマホ前に陣取っているシャルの様子を撮影して、電話中の弟に送り付けた。残念ながら案の定既読スルー。

あいにく昨年夏ごろの↑の状態から、弟とシャルの関係性は改善していない。電話越しに弟から「シャル」と名前が出るだけでシャルは喜ぶので、何とかそのワードを今回も引き出したかったがダメだった。

結局シャルは人間のぱぱの声を聞くだけでその日は終わってしまう。でも電話に一緒に参加した感じだったためか、シャルの機嫌は悪くはならなかった。

電話越しに呼び鳴きでもすれば可愛げがあるのに。弟は鳥好きだから、シャルにそんなことしてもらえたら、きっとチョロいのにな!シャルと同じで。

毎回大歓迎して甘い鳴き声で弟の肩にでもとまったら、すぐ自分の家に連れて帰りそうに思う。

会うとダメ

傍から見ていたら、シャルの弟に対する親愛の情はこんなにわかりやすいのに、いざ会うとそれを出さない。

例によってシャルは、翌日やって来た弟の指を噛みまくり不興を買っていた。弟も「こうなったら(シャルを)いじめ抜いてやる!」など言い出す始末。

シャルは弟に可愛がられたいが、自分からは甘えにいくのはイヤ。

弟はシャルを実は可愛がっているが、自分から可愛がったりその様子を私や母に見られるのがイヤ。

そんな意地の張り合いをする相思相愛の飼い主とペット・・・お互い素直になればいいのに。私と母は気を遣って、時々席を外して部屋にはシャルと弟だけの状況を作ろうとしてみたりもするが、毎度そんなにうまくは行かない。

ちなみに弟は、シャルに直接ではなく母との定期連絡(電話)で、「シャルなんかどうでもいい」と言いつつ、シャルの健康を気遣う発言がポロっと飛び出すかたちで私と母にシャルを想っていることがバレている。

「今日は夜冷えるから、ビニールカバーだけじゃ(防寒が)間に合わないんじゃない?」
「え?そんなに麻の実やヒマワリ食べてるの?(その分運動させていると伝えしぶしぶ黙認)」

・・・こんな様子のシャルと弟にやれやれと思っているが、「飼い主とペットは似る」が起きてしまっているので仕方ない。

鳥嫌いの姉はこれからもこの関係を生温かく見守りつつ、隙あらば仲を取り持ってシャルと弟の幸せな同居生活と私の幸福なペットなし生活の実現を目指していきたい。

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