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ドラマ『琅琊榜』で学びたかった中国語~第三十九集①

サブタイトルは「形勢逆転」。
夏冬が皇帝の審問に対し、衛崢を護送していたことを認めた。これにより皇帝は一連の衛崢強奪が、懸鏡司(皇帝直属の諜報機関)とそのトップである夏江による靖王を失脚させるための自作自演だったと判断した。皇帝は夏冬に「師匠の夏江の指示で行った」と言わせようとするが、夏冬は「自分の独断」と主張する。夏江をかばうほど皇帝は自分の方が軽んじられたと怒る。

皇帝は蒙大統領に命じて、夏冬と夏江の天牢(重罪犯を収容する牢)への投獄と懸鏡司の封鎖を命じた。


现在必须马上动手

夏春から夏冬が連行されたことを聞いた夏江は、夏冬が自分に不利な話をして夏江が呼び出され、最終的に梅長蘇が皇帝の御前に呼び出されると考えた(実際は夏江の予想と違い皇帝は夏江の話を聞く気はない)。

その場合梅長蘇が皇帝に赤焔事案における自分の目的を話されたらまずいと思った夏江が言った。

现在必须马上动手
ー今すぐ殺らねば

琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~第39話
夏江

▼现在必须马上动手
(xiànzài bìxū mǎshàng dòngshǒu)
「现在」は「いま」「これから」、「必须」は「必ず~しなければならない」という副詞、「马上」は「すぐ」「ただちに」、「动手」は「開始する」「着手する」「手を出す」「人を殴る」などの意味があるが、ここでは遠回しな「殺す(手を下す)」に相当すると思われる。

直訳調にすると「いますぐ手を下さなければならない」になるが、夏江が状況が差し迫っていると判断し早口で言っているため、すぐ読めるかなりシンプルな字幕になっている。

夏冬がすでに夏江側の人間ではないため、夏江にとって状況が不利になる話になっていると想定すると、梅長蘇が生きているのはまずいとなった訳だ。夏春が梅長蘇を殺しに牢に向かった。

「形勢逆転」するここから先の話はまた次回に。
今回は当方の都合で短くなり申し訳ございません。


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稲生瀬鴉(いのうせあ)
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