ドラマ『琅琊榜』で学びたかった中国語~第三十九集②
サブタイトル「形勢逆転」の続き。
夏春が梅長蘇を殺しに牢に向かう。
冬儿毕竟是我同胞妹子 她绝不会无缘无故背叛师门的
梅長蘇が夏春に今にも殺されそうになった時、夏江の二番弟子・夏秋がその場に来ていた。夏春は夏江に最も近いところにいるため、多くの事情を承知しているようだが、夏秋は赤焔事案の真相までは知らないらしい。
そのため梅長蘇と夏春の会話に不可解なところがあった夏秋が言った。
▼冬儿毕竟是我同胞妹子
(dōngér bìjìng shì wǒ tóngbāo mèizǐ)
「冬儿」は夏冬のことで、夏秋による呼称。「毕竟」は「結局」「つまり」などを意味する副詞で、複文の前半に用いて理由を強調する。
「是」は「〜である」、「我同胞妹子」は「私の実の妹」で、「同胞」は父母が共通のきょうだい、「妹子」は「妹」である。「我」を連体修飾語として使う場合、その後に続く言葉が親族について表す時は、「私の」の「の」にあたる「的」は不要になる。
▼她绝不会无缘无故背叛师门的
(tā jué bù huì wú yuán wú gù bèipàn shīmén de)
「她」は「彼女」、「绝」は否定詞の前に置いて「決して」「絶対に」、直後に否定詞「不」+可能性を表す助動詞「会」があり、「绝不会」で「決して~のはずがない」と言う意味になる。
「无缘无故」が「何の理由もない」、「背叛」が「叛逆する」「裏切る」、「师门」が「師の門下」あるいは「師」や「先生」であり、直後に「的」があることから「师门的」で「師の門下(の人)」という意味になると思われる。
全体で「冬児は私の実の妹なのであり、彼女は決して何の理由もなく師(夏江)の門下を裏切るはずがない」となる。字幕は前半と後半で一度文章を切ってシンプルなもになっている。
夏秋と夏冬は実の兄妹だったのか・・・夏秋が梅長蘇を殺そうとする夏春を止めて、夏冬が裏切った事情を聞こうとすると、皇帝の命で懸鏡司が勅命で封鎖されるとの報告が入った。
蒙大統領に夏江が補足されたと聞いた夏秋は、慌てて牢の外に向かったが、夏春は行きかけたものの梅長蘇の方を振り返る。夏春は師匠の命を忘れていなかった。今度こそ梅長蘇が殺されそうになったその時、護衛の飛流が助けにはいった!夏江の一番弟子も飛流が強過ぎてに手も足も出ず、梅長蘇の命は助かったのだった。
第三十九集は後もう一回やらせていただきます。