日本初の中国酒ガイドブック「黄酒入門」を出版しました。(※2ヶ月前)
干杯!
さて、この度、中国酒のガイドブック「黄酒入門」を出版いたしましたので報告します。そう、2ヶ月前に・・・。
発売されるあたりから、ラジオへの出演、出版記念のトークイベント、コラボとなるペアリングイベント、ガチ中華×黄酒の会などの開催でバタバタバタ・・・(言い訳)
ざっと振り返ると
最近ようやく落ち着いたので、今思っていることや今後やっていきたいことについて、YouTubeにアップしました。トーク中心なのでラジオ感覚でお聞きいただけたら嬉しいです。
「そもそも黄酒って何?」という方へ。きっと紹興酒はご存知ですよね?紹興酒は黄酒の一種。黄酒は穀物でできた醸造酒の総称です。より詳しく知りたい方は下記をご参照ください。
というわけで、黄酒入門出版の報告とともに、YouTubeで話しきれなかったことを書いていこうと思います。
本を出版したことで、僕も黄酒をさらに深堀していきたい欲だったり、もっと面白いことをやっていきたい欲がさらに高まりました。
中国酒に携わる身としてポジショントークみたいになってしまうかもしれませんが、最近白酒も含めて今いろいろな人が中国酒に関してさまざまな動きを見せております。特に紹興酒の活動が盛り上がってきていて、以前以上に大きなうねりを感じています。
紹興酒は、その存在の認知度は高いものの、固定的なイメージが凝り固まっていて、文化として花開くのはまだまだ時間がかかると僕は見ています。むしろ、ブームを作るよりも、時間をかけてじっくり膨らませていくことが大切だとも思います。5年、10年、30年と。
これから、新しいタイプの紹興酒が輸入されたり生産されていくと思います。そういう中で興味を持ってくれる人や、飲んでくれる人も増えていくでしょう。でも、一気に劇的に変わるかというと、そうでもないんじゃないかなと。
例えば、これはよくnoteでも書いているのですが、紹興酒は日本酒やワインのように原料や製法についての情報がまだ乏しいです。僕も現地メーカーさんと直接やりとりしていますが、聞いてもこちらの求める情報が入手できないことは多々あります。
しかし、これもどんどん変わっていく部分です。今は質問をすると「なんでそんなこと聞くの?」と思われているのか、回答が無くなったりするんですよね。それでも、求め続けることが大切。
その情報が消費者の興味関心を湧き立てることに繋がるということが生産者側に分かれば、きっと積極的に発信してくれるようになるでしょう。こういうのは時間が必要ですね。ひとつのメーカーからどんどん波及して、全体の常識が変わっていけばいいなと思います。
僕自身、今後も継続していろいろ動いていきます。「黄酒文化のために!」という想いもありますが、直感的に"大好きな酒で面白いことをやっていきたい"という自己満足的な部分が大きいのが正直なところです。
僕は自己紹介でも書いたのですが、20代を終えるまで人生の迷走をずっと続けていて、社会的に自立できるようになったのは、黄酒に携わったことが大きなきっかけです。本を書けるほどになるとは思ってもいませんでしたが・・・
なので、自分の活動が結果的に文化への貢献になったら、すごく嬉しいです。この先もずっと、僕にとって黄酒とは長い長い付き合いになっていくことでしょう。
紹興酒や黄酒に根付いているイメージだったり、中国へのイメージを変えていけるような活動をしていけたらなと思っています。すごく勘違いされやすいお酒だと思うので。今後ともよろしくお願いします!
さて、これからお店へ出勤です。行ってきます。