紹興酒おじさんの晩酌22『酢豚と蟹玉そばと紹興酒と、生きてる白酒ボール』
お店にいる時以外は、我が家の隣の隣の駅にあるコワーキングスペースで別仕事をするのが、僕の日常。
そうなると、自然と晩ご飯の場所も定まってくるし、お店の店員さんとも顔馴染みになる。
「いらっしゃいませ〜」
あ、久しぶりの店員さんだ。初めてここへ来たときに接客をしてくれた、温州出身の女性。愛嬌が良くて、ほんわかする。
「好久不见(久しぶり)だね」
「あ、そうですね!谢谢!谢谢〜」
「ハハハ〜♪」(・・・忘れておるな?)
真実は彼女のみぞ知るところにある。まぁそんなことはどうでもいいのですが、この日も紹興酒は、見惚れるような輝かしい褐色を放っておりました。
見事な一番星!
うん、綺麗。
このお店は、全品300円の中華居酒屋。おつまみも一品料理もラーメンなどのご飯ものも全て300円。以前にもこの僕noteに登場したことがある。安かろう悪かろう、ということはなくて、しっかり美味しい。席数が多くて広いので感染対策もバッチリ!
メニュー数も多いのだけど、この際、全品制覇してやる!と意味不明な対抗心みたいなものが湧いてしまったので、行くたびに、今までとカブらないように料理の注文をしていた。
でも、昨日は、やらかしてしまった。蟹玉そば、食べたことあるやん・・・。出てきたときの既視感。デジュヴってヤツ?(夢じゃない)
僕は、自慢じゃないけど記憶力が本当に弱い。店員さんが僕を覚えてない(真実は彼女のみぞ知る)ことについて、突っ込む資格なんてないのだった。トホホ
「これはね、中国語で蟹肉鸡蛋(シエロウジーダン)!」
優しいね、君は。
そして、久しぶりに、普通の酢豚を食べた。「古老肉(グーラオロウ)です〜♪」
酢豚と紹興酒は、銘柄や味付けにもよるけど、酢豚の甘味が勝って、紹興酒の良さが消えてしまうかな。で、試しにマッコリを頼んでみたら、合う。ちなみにどちらも米の酒。
僕は、思った。
中華=紹興酒と決めつけられるものでもないんだな。
味付けで相性の良さは変わるし、好みやその日の体調、直前に何を食べたかで舌は変わる。
じゃあ、ペアリングって意味なくない?
そう思ったりしたこともあったのだけど、一般的なストライクゾーンって、確かにある。ヒトとしての平均値。ペアリングって、そのストライクゾーンを見極めて、酒・料理ごとに提案して、創造していくことなんだろうなって思う。ズドン!どや!って。
今回、酢豚にはマッコリだった。これって、紹興酒は中華の枠に捉われず、他の国の料理と合う可能性があるっていうことでもある。そうして見た方が、世界は広がる=楽しい!
紹興酒の生きる道は、ぐいぐい広がっていくのです。
楽しく生きたいですね。
最後に。
白酒ボール。ぶくぶく。生きてる。