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アイスが好きなのに、お腹が弱いなら…
「私、アイスがすごく好きなんだけどね、お腹が弱いからあまり食べられなかった時期があって。でも、好きなのに食べられないってかなしいでしょ。だから、口の中で温めてから飲み込むの。そうすればお腹が冷えないから、また食べられるようになったの。」
と、カラッと言いながらアイスをゆっくりゆっくりおいしそうに食べる人がいた。当時仲良くしてくれていた年上のお姉さんだった。
その後何があったのか、猛スピードでスピリチュアルの世界へ走り出してしまったので、今では縁遠い人になってしまったけど。
それでも冒頭の言葉は印象的で、純粋にかわいいな素敵だなと思って、ときどき思い出すことがある。
スルメのように何年もかけて噛み続けていたら、そうまでしてでもアイス食べたいって、ほんとにかわいいなー。ってだけじゃなくて、人生のヒントが隠されているように感じ始めた。
私は、芸術的なものに惹かれる節がある。
幼少期、洋服のデザイナーに憧れていたこともあって、下手だけど洋服の絵をよく書いていた。
でも、現実的に仕事にしていくには絵が下手すぎて、頭の中のデザインをそのまま描くことが出来なくて、早々に断念した。
学生時代には、もう完全に美術に苦手意識を持ってしまったから、私とは縁がない分野なんだなと割り切っていた。
大人になって、あらためて興味のあることを並べてみると、デザイン、フォント、活版、マーブリング、ステンシルアート、シーリングスタンプ、ミニチュア制作など、ことごとく芸術系。
どうせ、小さい頃からずっと苦手なんだからとまるっと好きなものなのにフタをして。少し離れたところから、いいないいな、表現出来る人はいいなと眺めているだけだった。
でもそうじゃないんだなって。
本当に好きなら、やらない理由は置いといて、出来る方を考えたらいいんだよって、ふとあのときのあの言葉が背中を押してくれてる気がしてきて。
今、不器用なりにもオレオケーキを作ってみたり、ごまスティックでお菓子のログハウスを作ってみたりと、いろんなことに少しずつチャレンジ出来ているのって、たぶんあの言葉のおかげなんです。
出来がやっぱり気になりますし、下手だなぁって落ち込むこともありますが、何よりとっても楽しいです。
たぶん深い意味を込めて言ってくれたわけではないと思うんですけどね😊
もう会うことはないけど、今でも心から感謝している言葉です。
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