ほたてと 2020/04/23

父親が、持病の悪化から手術を受けることになり、明日入院、という今日。ずっと看病を続けていた母親が、発熱を訴え、早朝パニクって電話がかかってきた。

コロナだったらどうしよう、ということで、一刻も早く父親を私の家に移動させて欲しい、とのオーダーだったので(結果的にこの後昼には母の熱は下がった)慌ててタクシーを捕まえ実家に行き、父親の入院グッズを掴み、父親を連れて舞い戻る。

というはちゃめちゃな朝でした。

明日の入院手続きも私がいくことになったので、改めて手引きを確認して、荷物を整理して、足りないものを買いに行って、と忙しなかったが、誰かの為に動いているのは、なんかこううまく言えないが、気持ちが落ち着いた。

父親とも、久しぶりにゆっくり、たくさん話ができた。母親にも何度も電話して話をした。二人とも、それぞれ随分疲弊していたようで、母は重責から解放されて物凄く気分が落ち着いたようだし、父も母から厳しく体調管理されていた(笑)のから解放されてほっとしていた。

父親も、手術に対する不安を吐き出す暇も無かったのだろう。じっくり話をして、良かったと思う。母親は、完璧主義で自らを追い込み、明らかに参っていたので、目に見えて軽くなっていたのはほっとした。肩の力を抜け、と言うのは簡単だけど、家族の命を背負う母親として、それはできない相談なんだろうな。と、いうことで、物理的に不安の種を除くのが一番!

両親が共に参っている、というのはなかなかしんどい状況のように思えるが、ほたてのことをやりきった今、そうそう動じないな、と苦笑してしまう。まだまだ2人とも元気だから、油断して安心しているというのもあるが、ほたてとの最後の2ヶ月で、どうにもならないことは、ならない。その上で、どうしていくかを考えるしか無い、と散々学んだので、父親の状況も、手術も、不安はあるが、やるしかないし、むしろ手立てがあるだけありがたいし、ちゃんといけば良くなる、と考えると希望しかないな!!と思える。きっとうまくいくし、その後の生活も今までの苦労が嘘のように楽になるはず。

まぁそれに、家に家族がいてくれると、ほっとするなぁ、というのもある。気分が穏やかだ。優しい気持ちになれる。ずーーーーっと一緒だと、息が詰まるんでしょうけど…!ほたてがいなくて、一人の家は随分静かだったから、自分以外の気配がすることが嬉しい。

そんなこんなで、ほたてのことでメソメソ泣いてる暇もない1日であった。これくらいが、きっとちょうどいい。くれぐれも、胃は大事にしつつ…!!

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