ほたてと 2020/04/22
この日記も、そろそろお役御免にせねばな、と思いつつ。1日の中で自分の気持ちと向き合う時間をずっと持ち続けていたので、なんとなく続けてしまう。とはいえ、やっぱりどこかで区切りはつけないとな。
ほたてがいなくて、毎日こんなにつまらないのか、と思った。仕事が終わって、遊ぶ時間を設けてみても、別になんとも面白くない。四六時中べったりなわけでは無い私達だったし、私は私のことをしてる時間は前と変わらないのに、なんだか食べ物の味がしない、みたいな感じ。あの子を見かけては微笑んでいた時間も無くなって、すっかり、つまらない人間に逆戻り。いてくれるだけで世界が輝く、みたいな表現、本当にあるんだな。
仕事への集中力は、驚くほど上がった。まぁこの2ヶ月、散々だった。気持ちの乱れもそうだし、あの子の様子が気になっていたのもそうだし。餌を上げる為に中座したり、嘔吐を片付けることもない。一人って、そういうことだった。あの子がいないことに、もう慣れてきているようで、少し寂しい。
会いたいけど、それは無理だから。諦めが早くなった。ずっと、病気が嘘だったらいいのに、急に治ったらいいのに、と無理な願望を抱えては、諦め続けてきたからなぁ。そんな絶望と、それでも前を向く明るさを、同時に抱えるのは、必要だったけど、これは遅かれ早かれ精神に何かくるだろうな。乖離するな、と思っていた。それでも、笑顔でいられたのは、あの子が純粋に可愛いせいだったなぁ。何してても可愛かったもんなぁ。
とりあえず、今のところ毎晩、なんとなく遺骨に話しかけてしまう。自分ばっかり寂しい気になってたが、話しかけながら、さては君も私がいなくて寂しいんだろ、と思って、おあいこにしておいた。仕事行く度、帰るのを待ちわびてくれていたもんな。私のこと、実は大好きだったろ。あー、ほんと、毎日幸せだったなぁ。
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