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ほたてと 2020/04/12

下痢が酷く、トイレに入った瞬間、滝のような水様便が流れ出る。苦しいだろうに、なんとかトイレまでやって来て、きちんと用を足すのは、健気で、少しつらい。

しきりに、隠れた場所にいるのは、弱っている自覚があるからなんだろう。体もあちこち痛いのだろう、気持ち悪く、力も出ない。どんな体勢をとっても楽にはならず、もぞもぞとただ時が経つのを耐えている。

それなのに、ご飯を食べて、トイレに行き、生きる為に生きている。若いから、頑張れてしまう、と獣医さんに言われたが、その意味がようやくわかって来た。つらい時間が、長く続いてしまうんだ。1日でも長く一緒にいたい。ただ、それと同じくらい、あの子が苦しむ姿も見たくない。私にはもうどうすることもできない。あの子がやることを、ただただサポートするだけだ。

1日の摂取カロリーが、わずかな状態が続くと、どうなるんだろう。下痢しているのを見ると、せっかく食べられているご飯も、ほとんど栄養になってないのかもしれない。また月曜日が始まる。次の週末はどうしているだろうか。

あの子が少しでも楽にいられますように。


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