No.2 バランス〜乙丑
ぱちりと爆ぜる情熱の赤と
きりりと冷えた知性の青の
偏った陣営がいがみ合う
私は中庸を生きようと
狭間に立つも足元は揺らぐ
ならば
赤の積み木を右足に
青の積み木は左足に
ひとつずつ 平等に
こつこつと積み上げれば
足場は穏やかに安定する
絶妙な塩加減のように
薄すぎず 濃すぎもせず
一糸乱れぬ群舞のように
目立ちすぎず 埋もれもせず
平和を示す白鳩のように
情に溺れず 知に走らず
静かに人の輪の中で
尖ったものを丸くする
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