ちょっとバカバカしくて素敵なイギリスのクリスマス
クリスマスまで2週間を切りました。なんとかクリスマスまでに仕事を終えたいイギリス人たちの猛烈な仕事ぶりで、うちのフラットの床も勢いよく出来上がっていきます、Ho Ho Ho!
通勤中にラジオをつけると朝から晩までクリスマスソングは想像できるでしょう。ご近所さんは皆さんで集まってキャロルナイト(クリスマスソングを一緒に歌う夜)はろうそくの燈とミンスパイ*。12月に入るとすぐ病院内でもどこもかしこもキラキラのクリスマスの飾り付け。真面目に死と隣り合わせにもなりうる救急A&Eも例外ではありません、病院内どこもかしこもですよ、1〜2日間ならまだしも1ヶ月も続くのには、驚き+飽き飽きします。
いつもはスーツのマネージャーさんたちもこぞってUgly Christmas Jumperをきてウロウロしています。こういうセーターのことを英国ではジャンパーと呼びます。ジャンパーって日本語だとジャケットみたいなもの指すよね?どこで間違ったのかな。
チームビルディングのための職場で開催されるクリスマスランチでも家族勢揃いの場でも皆さん紙の王冠の形をした帽子を被り、クラッカーを鳴らすのが伝統です。
みんなウキウキとしていてアイラブクリスマス、クリスマスと楽しみにしているので、外国人+内向性の私は「こういうノリについていけないんだが」の1ヶ月。そのおかしなセーター(ジャンパー)も紙の帽子もマジで勘弁してほしい . . .と思いつつも、この時期の単純な国民性が可愛くもあります。日が短くて最大限に長い暗い夜にちょうどこの底抜けな明るさがピッタリくるとも言えるのです。
病院ではクリスマスに働くのは普段に比べて10人に1人、トップのマネージャー不在から、お掃除係不在まで最小限度にまで絞られたミニマムな体制が1〜2週間ほど続きます。しかし、まあ患者さんの方もクリスマスには誰も病院に来ない(何年も待っている人工関節の手術でさえ、クリスマス前は嫌と言って誰も手術に承諾しません)ので、まあ最小限の人数で(私自身を含む)それでも毎年乗り越えております。それだけ誰にとっても(病人にとっても)クリスマスは年に一番大切な一大イベントなのです。
クリスマス、実家に帰省したら待っているのがおばあちゃん
「How is your love life?=あんたそっちの方はどうなの?彼女できたの?」
みたいな恥ずかしい質問攻めにペプシがないとやってられないよね、みたいな広告も、イギリスらしいなあ。そういうおしゃべりなおばあちゃんが張り切っていて、家族みんなが集まってみんなで1年に1回馬鹿馬鹿しく大騒ぎして、馬鹿馬鹿しいプレゼント交換をして、食べ過ぎて、酔っ払って、という人々は、なんか日本のおしゃれして白々しくカップルで過ごすクリスマス、そしてあまり美味しいとはいえない大量生産のクリスマスケーキよりもずっと健全なように思いますが、しばらくクリスマスの時期を日本で過ごしていないので、今どんなんだか知らんけど、noteで勉強させてもらおう。
写真はネットから拝借したものばかり
サムネのクリスマスツリー 椿さん ありがとう