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スコッチウイスキー:初心者編
今日はスコッチウイスキーのご紹介です。と言っても自分の勉強用(初心者編)。世界中に何ヵ所あるか数えきれないワイナリー (Chat GPTに聞いたら>2000と言っていましたが)の底知れない感じのワインの勉強に比べると、スコッチウイスキーは120+の蒸留所ということで、なんか手に負える感じがするところがいいではないですか。
スコッチウイスキー120の地図
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この中でも特にウイスキーの聖地ともいわれるスペイサイドエリア(地図でいうと、右上うさぎの顔・目の当たり)には50以上の蒸留所が集まっています。冷涼な気候、水質の良い水、水に風味を加えるピート=Peat(植物が沼沢地で堆積したもの)の質がいいなど、上質なウイスキーを作るのに最適の土地と言われているそうです。
それもそのはず、広大な自然保護区がそこにあるのです。自然保護区=Cairgorms National Parkは山、丘、川、湖、森、林、全てのワイルドライフが保護されている特別な場所なのです。素晴らしい日本酒の産地、旭川が大雪山の麓にあるのとちょっと似ている状況ですね。
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スペイサイドのそのはずれ、59番のTomatin蒸留所に行ってきました。
まずTomatinという名前の由来は Tom Atin =Hill of Juniper (松)。燃やしても煙の出ないJuniperのおかげで、ウイスキー作りの蒸溜所にかけられるTaxを逃れ、1970 -80年代までスコットランド内では一番大きな作り手まで成長したそうですが、その時にはブレンドウイスキー用のウイスキーしか作っておらず、自社ブランドはなし。その後、1986年経営難となり、潰れるとこと一歩手前→日本の宝酒造によって買われ、シングルモルトウイスキーとして立ち直ったようです。案内係の人は日本の宝酒造=Sugar daddyと言っていましたが、なんか日本人参加者として鼻が高いぞ。
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ウイスキーポイント1:蒸溜所によって異なるPot Stillの形を鑑賞すること。スリム?それともぽっちゃり?で味わいが違う
この後、熟成
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樽の中で長期間じっくり寝かせる貯蔵という工程。この樽はオークの木から主に作られます。アメリカバーボンは新しく作られたオークの樽しか使わないそうですが、スコッチウイスキーは、お古になったワインの樽、シェリーの樽、バーボンの樽などを使用して、仄かなワイン色、シェリー色、オークの木そのもの琥珀色に個性を出しているのだそうです。
ウイスキーポイント2:熟成樽に何が使われているかで香り、味が変わってくる。ウイスキーの中のバーボン味、ワイン味、シェリー味などを探すのだ。
そして3年、5年、10年、15年、貯蔵環境(気温、湿度)によっても熟成の度合いが微妙に変化し、複雑な反応を見せるのだとか。有名なアイラ島のウイスキーは熟成中に貯蔵庫に流れ込んでくる潮が染み込み、ウイスキーに海の香り(海藻の香り)が仄かに感じられるのが通を唸らせるポイントとか。
長く貯蔵すればするほど量が減る。この2006年から貯蔵してあるウイスキー原酒は17年間の間に水分が抜けて(線に見えるように)約70%の量になってしまいます、この量が減るという現象もあり、熟成期間の長いウイスキーはそれだけで値段が張るということになります。
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ウイスキーポイント3:何年熟成されているか、熟成されている環境はどこか、海の香りが染み込んだスコッチウイスキーもある。
さて、最後にお楽しみのテイスティング
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左のLegacy(Tomatin ウイスキーのブレンド)はブレンドなので、何年、という記載がありません。琥珀色が薄め、値段も一番安く、複雑さには欠けます。
真ん中12年のTomatinは案内係のおじさん曰く ”クリスマスツリーのような” 香り。ウインタースパイス(シナモン、ナツメグ、アーモンド)のような華やかな香りに甘味の強い、スモーキーさが一切ない、本当に飲みやすいウイスキー。
右はピートで軽くスモークした大麦を使っているのが特徴
香りを楽しんだら、アルコール度が高すぎて焼ける感覚を和らげるために、少量のお水(数滴〜小さじ1杯)を少しづつ加えて飲むのが味そのものを楽しむコツだそうです
ウイスキーポイント4:ウイスキーの飲みかたですが(日本だとロック、水割りなどが主流ですが)、通はお水をポタポタっと垂らして。
お土産には12年を買って帰りました。
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ウイスキーポイント5:海の香りがする、クリスマスのスパイスたっぷりの、など妄想しても誰も否定はしないので、自信を持ってクリエイティブにワイルドに。
noteでウイスキー部作るかな。この方の記事も情報量いっぱい
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