私の転職体験談
これは2019年夏、24歳の私が人生をかけて挑戦した転職のお話。結論から言おう。私はミラクルラッキーガールとなった!!!
新卒で入庫した地元の信用金庫に1年務めた。職場環境に馴染めずパワハラもあり、ストレス発散として食べまくった。あっという間にどんどん太った。それはそれは、もう面白いくらいに太った。太り過ぎて家族からは「明るい丸」「みーちゃんっておんぶが上手そうだよね」と揶揄されるほどに太った。
パワハラのストレスもあり泣きながらの暴食。その異様な光景に「涙もろいブスってほぼほぼ柴田理恵だかんな?」と姉から心配なのか悪口なのかわからない慰めもかけられた。
まずい…このままでは23歳のキラキラ新人OLの無敵肩書き期間が病んだ柴田理恵として終わってしまう!!!!(柴田理恵さん本当にごめんなさい)
このままでは背中が広くなるばかりで競泳バタフライ選手と勘違いされてしまう!!!!
と危機感を覚えた私はついに転職を決意。
ええええい!やってやれ!と飛び出した。
大学時代の就職活動に力を入れて取り組んだ為、就活はそれ程辛くはなかった。ただ一つ辛いことがあったとすれば女子大生時代のリクルートスーツが全然入らなかったこと☆冗談抜きでスカートが膝までしか上がらなかった
履歴書に貼る証明写真を撮るときは少しでも太っていることを隠そうとほっぺの内側を噛んでみたり、濃いめにノーズシャドーを入れて顔の立体感をだす荒技を駆使したりと24年間の技術と知識をフル活用!
出来上がった証明写真を見るとそこには
あれ…この子もしかしてほっぺの内側をかんでいる🤔…?と相手の想像力を掻き立てるノーズ
シャドーの濃いめの可愛い北斗晶がいた。
就職活動を進めるうち、お!!!ここは!!!!と思う会社が見つかった。意気揚々と募集要項を確認し面接まで漕ぎ着けた。
面接当日、新調したリクルートスーツに身を包みお目当ての会社の前で深呼吸。こういうのは第一印象が大事!とニコニコ笑顔で明るく突入
👩🏻💼「こんにちは!本日10時より面接のお時間をいただいております○○と申します。採用担当者の方はいらっしゃいますか?」
受付の男性が確認してくださったが、何やら慌てている…?まあそんなことより自分の面接!将来かかってるしと気にしないふりをした。この判断がもう失敗。タイムマシンがあるならマジであの日の自分に言いたい。気にしろ自分!!!!
実は私が今日面接を予約したのは別の会社だったのだ!!!!
ニコニコ能天気な自分はそうとは気付かず堂々としている。
奥に通され会議室へ。かなり待たされ、あれ?何かあったかなと不安になったがすぐに社長が現れた。
👨🏻💼「面接って今日だっけ?ごめんね多分もう一人の採用担当者の人が予約受けたと思うんだけど、手違いで席を外してて…私が面接をかわりにやるね」
とのこと。
そうだよね!だってエントリーしてないじゃん!別の会社じゃんここ!
そんな大事な事に気付かず私はこの日のためにこんなに準備して、昨日道順の下見までしたのに!!!忘れるなんてひどいやい!!!と思いながらもめちゃくちゃ条件のいい会社だった為
👩🏻💼「全然大丈夫です!お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。本日はよろしくお願いします」とニッコニコの笑顔を振りまいた。
志望理由、この会社で何をやりたいか、自分にはどんなことができるのか、転職に至った理由や今後のキャリアプランなどをそれはもう熱くアピール。おしゃべりには自信があった為証明
写真の悲惨さをカバーするように全力で30分の面接に取り組んだ。
エントリーもしていないのに!!!!
社長の最初の不思議そうな顔は今でも忘れない。そりゃそうだよね!エントリーもされてない見ず知らずの朗らかなデブがいきなり元気よく面接に来るんだもん。むしろよく面接してくれたよね!
そうとは少しも気付かないで面接は終了。手応えさえ感じてウキウキで帰路についた。
結果を待つ間も第一志望の会社であんなにいい面接ができた、あれで落ちるわけがない!とさえ思っていた。エントリーもしてないのにね!
1週間ほど経って連絡がきた。ドキドキしながら電話に出ると「是非うちの会社で!」とのこと。
ほんとうですかあああああ🥺と舞い上がり二つ返事で了承。ウッキウキだった。電話を切った瞬間小躍りをするくらいにはウッキウキだった。馬鹿な女である。
無事入社し3カ月がたった。予想通りとてつもなくホワイトでいい会社。大当たりだった。社員さんも全員が優しくてもう毎日がキラキラハッピー☆
歓迎会の飲み会でひょんなことから面接についての話になった。
「そういえばさ、面接に来てくれた日あの後確認したんだよ。そうしたらね?誰も受け付けてなかったっていうんだよ。○○さんさ、やっぱり…エントリーしてなかったよね?面接もすごくしっかりしてたしこんな面白い事中々ないと思って即採用したけど、笑」
ここでやっと自分の過ちに気付く私!!
キラキラハッピー🤩な自分は一気に現実へ。上手く出来たと小躍りまでした面接が実は、エントリーもしてない会社にいきなり突撃し30分も熱く語ったミラクル道場破りだったのだ。
顔から火が出るかと思った。お酒の力がなければ死んでいた。本当にびっくりした。穴があったら入りたいとはこういう時に使うのだと体感した。
あの日の自分に言いたい。そこでお前は伝説となるぞ!!!会社名は確認しろ!!!でもね今までの泣きながら働く姿からは想像も出来ないほど楽しい世界があるぞ!!!!
入社してもうすぐ1年になる。社内でも取引先にも可愛がってもらって刺激も多く充実した毎日を過ごしている。今では「ミラクル道場破り面接」も無事滑らない話として社内で伝説となった。
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