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夢 - オレンジ色の濁流

母と車に乗っている.帰り道かも知れない.
途中少しの用事のつもりである家に寄ってもらった.

玄関に立つと中から60代の姑と嫁と娘が並んで顔を出した.姑ははいと返事をし、嫁は何でしょうと言い、娘がTwitterの?と言うと、嫁はどうでした?!伸びました??と目を輝かせて言った.

その嫁は、元々人気のツイートに何かを付け加えバズらせる人、らしかった.
わたしは何なんだろう.

自分だけマスクをしていなかったのですぐに帰りたかったがとてつもない伸びを見せたツイートを見たいから送ってくれと言い出した.

気づくとわたしはその家のキッチンにいて落ち着かずぷらぷらと辺りを見回した.わたしは何をしてる?と自問したが分からなかった.でも母を待たせているから早く戻らなければいけない.

わたしは何を思ったか猫のように高いところへ移動しキッチンの天井の梁のような所にしゃがみ込んだ.

すると今度は舅(しゅうと)が現れて上にいるわたしを見た.何の驚く素振りもなくそのまま部屋へ入っていった.逆に怖いのだが、、.居心地がわるかった.

出なければと思い玄関へ向かうと変わらず嫁は立っていた.ツイートだけショートメールで送ると伝え玄関を出ると母は家まで2キロほどの道を先に帰ってしまっていた.

でも、父に買っておいたお昼を届けたら戻ってきてくれると思う.待っていても良かったけれどその場にとどまるのが嫌だったので歩きながら待つ事にした.



歩きなれた通学路は一面雪に覆われていた.

わたしのいる歩道から道路を挟み用水路側に向かって少し傾斜があるのか、雪解け水がそっちへと流れている.

危ないかも知れないと思ったけれど、知らぬ間に向かっていて、もう足が付かなくなっていた.気を抜くと流されるような綺麗なオレンジの濁流を前にしても、撮りたいと思ってしまい、わたしは携帯を取り出した.
とてもいい写真を2枚とった.その後歩道の方へ戻ろうと進んだ時に携帯がその濁流が流れ込む用水路の方へ呑まれてしまった.何とか私は流されず歩道へと着いた.とりあえず生きている.

まだ母の迎えは来ていなかったので、また歩き始めた.

半分は来ただろう所でエゾジカのツノを持った牛が後ろから追いかけてきた.近くへ来て分かったがツノは信じられない事に10本もあった.

牛は凶暴と言う感じはしなかったが、何しろツノが多いので避けるのが大変だった.
牛は私より先に進むと急に走るのをやめた.
そこに母も来た.


ここで目覚めると時計は1:20だった.
あの家での気持ちは仕事中のわたしの気持ちとにているような気がする.仕事が嫌いなわけではないけれどそれに伴う不安や嫌悪.なぜわたしはそんなふうに思いつつ仕事が嫌いではないと言えるんだろうか.

最近は似たようなツイートをたくさん見かけるので、あんな話になったのかも知れない.

携帯は流されて正解だったと思うし、
やっぱり母は迎えに来てくれた.

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