人の能力開花は環境次第!萎縮しがちなHSPほど「どこで誰と働くか?」を意識しよう
数年だけ会社勤めをしたことがある。
あの頃の僕は、まったくもって自分に自信がなかった。
直属の上司あたる人が、マイクロマネジメントと言われる細かいチェックを耐えず入れてくる人だった。
彼は業務に追われすぎているせいか、いつも不機嫌で部下に強く当たる。
その結果、部下は自信を無くしていき、どんどん辞めていく。
やがて僕もその会社を辞める選択をとった。
会社に勤務している最中に、よく頭の中で繰り返されていた言葉がある。
「自分は、なんてダメな人間なんだ」
という自分を責める言葉だ。
会社という容器が、そこで働く人のため息や不平不満で充満しており、そこにいるだけでネガティブなエネルギーをもらい、どんどん辛くなっていった。
派閥争いで常にギスギスしており、誰かが誰かを承認するということもなく、他者へのダメ出しと怒号がやたら飛び交っている。
職場に行くのが、どんどん億劫になっていった。
今、思うとみんな自己防衛に走っており、誰かを思いやる余裕などなかったのだろう。
「ここではもう無理…」と会社をやめて、フリーランスのライターになった。
最初の数カ月は貯金が目減りしていき、不安でしかたなかったが、行動しているうちに何とか仕事を獲得できて、暮らしていけるようになった。
全て自己裁量というのが、自分に合っていた。
今も良好な関係が続いている素晴らしいクライアントとのご縁があり、暮らしが良い方向へ循環していくことに。
クライアントに評価してもらえる機会も増えた。
気づけば
「やったらできるやん」
と自分に声を掛けていた。
自分を肯定できるようになり、さらなる自分の可能性を知りたくて、高い単価の案件にもチャレンジしていった。
HSP気質の人、全員がフリーランスという働き方にマッチしているとは限らない。
しかし環境選びが重要なのは間違いないだろう。
優しい人ほどずる賢い搾取型の人間に目をつけられ利用されやすい。奉仕精神や自己犠牲の精神を、悪用されやすいのだ。
また大勢がいる場所では、自然と萎縮するという人も少なくないだろう。
僕は合わない人間が近くにいるだけで、どんどん擦り減り悪循環に陥るタイプなので、「誰と仕事をするか?」に重きを置いている。
人間の能力の開花は、環境次第だ。
「自分は、なんてダメなんだろう」と自分虐めが癖づいている人でも、環境が変われば伸び伸び働けるようになり、どんどん成果を出すことも珍しくない。
否定的な人間に囲まれる環境というのは生き地獄なので、なるべく早めに抜け出した方がいいだろう。
あなたに関心を寄せてくれる人は必ずいる。
いつもあなたを苦しめる人は、あなたに無関心で自分にばかり関心がある人かもしれない。
環境は人間によって作られている。
そして自分に合った環境は、きっと自分自身で選び出せる。