たい焼きとシンクロニシティ【共時性】
シンクロニシティという言葉がある。精神科医のユングが提唱した概念らしい。
最初に断っておくが、僕はゴリゴリのスピリチュアリストではない。ただし「不思議なことはあるもんだなあ」くらいに思える感覚はある。
今回、書くのはそんな不思議な話。
以前、こちらの記事で
「人が社会的な存在になるには、たい焼きの鋳型に埋め込まれようなものである。社会的人格の枠組みが作られると、その中に押し込まれた、その人の心は外に出たくて出られなくなり苦しむことも多い」
といった旨を書いた。
ふいにこの記事のことを思い出したあと「あのとき例えに、たい焼きを使ってたなあ」と思い出した途端、たい焼きが食べたくなった。
スーパーへ行った際に、カスタードたい焼きが売られていたので購入。
うちは夫婦ふたり暮らしだが「甘い物を買うときは、自分だけのものではなく夫婦ワンセットで買う」という鉄の掟がある。だからふたつ買った。
その夜、妻が仕事から帰宅した。
紙包みを持っており「今日、急にたい焼きが食べたくなったから、買ってきたよ」と一言。
驚いた。
うちは、年に一回もたい焼きを口にしない。もちろん「今日、たい焼き買ってきてもらっていい?」といった連絡など一切していない。
何かが共鳴したのだろうか。
昔から妻とは、こういったシンクロニシティが非常に多い。
とりわけ食べ物に関するシンクロが多いのは、ふたりとも食い意地が張っているからにちがいない。