無条件の愛と条件つきの愛「あなたを絶対見放さない」の一言
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NPO法人「若者メンタルサポート協会」理事長。一般財団法人「ピース乾杯プロジェクト」代表理事をされている岡田沙織さんを、YouTubeの人気チャンネル『街録ch』が取材。
心に響く内容だったので、一気に最後まで30分ほど見た。
岡田さんは、覚醒剤に手を出した少女を養子にして、立ち直らせたのだが、そのときに掛けた言葉が「私はお前を絶対見放さない」というもの。
芸能人の覚醒剤のニュースを見ていてもおわかりのとおり、覚醒剤は再犯率が高い。
自分の意思でやめようと思っても、困難だ。
しかし岡田さんは、養子の少女に「もし覚醒剤にまた手を出してしまっても、『ママ、私またやっちゃった』って正直に言いいなさい。そしたら、デコピン一発で許してあげるから」と告げられたそうだ。
岡田さんのこの言葉によって、少女は二度と覚醒剤に手を出さなくなった。
岡田さんご自身も、すごく苦労された方なので、傷ついている人の気持ちがわかるのだろう。
「〇〇をしたら愛してあげる」というのは条件つきの愛だ。
これをやられると子供は不安になる。
そして「何があろうと、あなたをずっと愛し続ける」というのは無条件の愛。
子供はみんなこれが欲しくてたまらない。
「親は何があっても自分を見捨てない」と感じられている人の愛着は盤石なので、揺らぐことはない。
その後、何があってもレジリエンスの力で立ち直れるため、逆境も乗り越えられる。
十年以上前のことだが、ある女性と話していて「これは親から愛されているか、不安になるだろうなあ」という内容を耳にした。
その女性は精神疾患に罹患しているのだが、彼女の母親はいつまで経っても愛娘の病の名を覚えない。
「お母さんに毎回、病名を間違えられるのが辛い」と悲しそうにつぶやく。
「ああ、娘への関心が薄いお母さんなんだな」と思った。
聴いてみたところ、その女性の母親は自己愛と自尊感情が強く、いつでも自分のことだけを考えて生きている。
娘が心を病もうが、お構いなしに趣味の卓球に打ちみシニアの卓球部門で日本一にまで輝いたらしい。
これらの話を聴いて「子供に関心を持っていない親のもとで育つと、不安定になるのは当然だ」と感じた。
こういった親のもとで育つと、安定した愛着が形成されないのは当然だろう。
岡田さんのご両親は、早くに離婚されており、岡田さんご自身も小3で自傷行為を始めるなど、かなりハードな成育環境だ。
誰よりも親の愛情に飢えた人だったからこそ、「人を愛すること」の本質を理解されているのだろう。
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