元引きこもりのINFJが「ひきこもり支援フォーラム」の千原ジュニアさんの言葉で涙した理由
僕は学校や会社になじめなかった人間で、集団の環境がとにかくダメだった。
今は家で仕事をすることが多い暮らしを続けている。
「日本は生きづらい国」と言われており、わかるところもあるが、家にいながら仕事ができるというライフスタイルが実現できる社会は僕にとって、かなりありがたい。
僕が引きこもっていた期間は成人してからで、22歳~25歳までだ。
短期バイトをたまにやりながら、実家で昼夜逆転の生活を何年も続けていた。
この期間は人生で最もメンタルの状態が悪く、今振り返っても暗黒期という感じである。
さて、昨日「中央東地区ひきこもり支援フォーラム~居場所を考える」という動画を発見した。
10代の頃に引きこもっていた千原ジュニアさん。彼が2024年9月23日に行われたフォーラムで登壇した際の動画なのだが、ジュニアさんの語りを聴いて心が震えた。
動画の24分過ぎあたりで、ジュニアさんがこんなことを口にされている。
「みんなが普通に受け止められることが受け止められないという繊細さゆえ(引きこもっている)という人が多いんじゃないかと思うんですけど、そういう人は(家から)出たあとホームランを打つ可能性が多いんじゃないかなと思いますね」
この言葉を聞いて、涙が流れた。
ジュニアさんは世間でいう普通と、自分の中の普通という感覚がズレておりそれゆえ苦しんだそうだ。
INFJは数が少なく「変わっている」と言われる機会も、多々あるのだろう。
多数派というだけで正しいとされる風潮には、今でも違和感を感じる。なぜなら「多数派であれば、それだけで正しい」と信じる人は、ポリシーもモットーもなく「数が多い」という理由だけで、たやすく鞍替えする。多数派を選び動機は、「傷つきたくない」「痛いやつと言われたくない」などだろうか。
例えそのあと、鞍替えしても、行動の矛盾に対して釈明もしなければ、自責の念、罪悪感を覚えることもない。しかし、こういう人の方が深く考えないため、生きやすいのだ。思想や哲学を必要としない、シンプルな人たちと言えるかもしれない。
「多数派に属することが正義」という凝り固まった考えを疑わない人間を見て、「美しくない」「偽りだ」と感じるINFJは結構いるのではないだろうか。
ジュニアさんの独特の感覚は、芸能界に入って大喜利をしたり「プレバト‼」で俳句を作る際に役立っている。
当たり前とされることを当たり前とせず、頑なに自分の感覚を信じる生き方はときに辛く、孤独に陥りやすい。
しかしそういう苦しみを抱える人ほど、活躍できる場を見つけたときの放電、放出はすさまじい。
引きこもっていた際に、内側で充電していた甚大なエネルギーが大きな武器となるのだ。
昨日、投稿した記事で
自分が書く動機は、悲しみだと記した。
今回の引きこもりに関する記事を書いた際に、新たな動機が見つかった。それは悔しさだ。
話を聴いてもらえず、勇気を振り絞り震える声で意見を主張しても「その感覚はおかしい」と眉をしかめられ、おまけに「あなたは普通じゃない」と白眼視される。
この辛かった体験が、今も生々しく内側に残っている。
だから、いくらでも書けるし書きたいことが次から次へと出てくるのだ。
世間の普通からズレており、苦しんでいるあなたはどうかご自身の感性を信じてほしい。そしてその才能が花開く場所が必ずあると信じて動き続けてほしい。
いきなりぴたっと合う場所は見つからないかもしれないだが、いずれあなたの活躍できる環境に必ず巡り合える。
そのときを信じて、くじけずに探し続けていただきたい。
あなたに合った環境は、あなたが自力で探すしかない。
活躍の場を見つけたあなたの人生は、必ず豊かなものになる。
さあ、外側から一方的に乱雑にマイナスと定義されてきたあなたの才能を、そろそろプラスに変えようではないか。