聴読感想文#3「英語多読」
作品名:「英語多読 すべての悩みは量が解決する!」
著者:繁村一義、酒井邦秀
私は留学して、英語を使う生活に入ってから3年が経とうとしている。3年の間英語が上達したのは確かだ。しかし、私の場合は未だに英語の壁を感じている。授業中はもちろん、友達との会話のなかでも、英語を正確に聞き取れていないときがまだまだある。たくさんリーディングの課題もでるのだが、ただ目で文字を追っているだけで理解できていないときが多い、、。このままでいたくない。せっかく留学する機会が与えられているのだから、自分ができることにしっかり取り組んで英語もできるだけ上達させたい。そう思ってこの本を聴いた。
この本ではタイトルにもあるように、多読を勧めている。この本で紹介されている多読は、英語の本を大量に読むという学習法ではない。絵本でも漫画でも、自分が読んでいて楽しい!と思える本を自分のペースで読む「多読」が紹介されていた。本の読む量は自分の読みたい量だけでいいと著者は言う。多読をするなかで気にすべきは「量」ではなく、「3つの原則」である。
多読の3原則
1.辞書を開かない
-分からない単語はそのままにする。辞書は禁止!
2.分からないところは飛ばす
-分からない言葉、文章はなかったことにして、次の分かる文章に!「分からない」が多すぎる本は、自分のレベルに合っていないため、レベルを下げた本を読む。
3.合わないと思ったら投げる
-読んでいておもしろくなかったら途中で読み辞めることの罪悪感を振り払って、次のおもしろそうな本を読み始める。
つまり、多読において私たちは完璧主義者を捨てる必要があるのだ。そして英語にふれることを楽しいことにする。このことが著者のポイントだと受け取った。
完璧主義者になりがちな私は、たしかに完璧主義ではない友達がどんどんと英語を上達させるのを見てきた。私の学校にはたくさんの留学生がいるのだが、中学校から文法、語彙からしっかり学習してきた日本人や韓国人よりも、文法を理解せずに会話をしながら英語を習得したというラテン系の留学生のほうが断然英語が上手い。(少なくてもスピーキングの面で) スペイン語と英語が近い、など様々な要因があってのことなのかもしれないが、彼らだけではなく色んなときに完璧主義ではない人のほうが器用にものごとを学んでいるように私からは見える。
そんな完璧主義な私だが、この本を読んで多読をすることから完璧主義脱却のステップを踏みつつ英語を楽んで学びたいと思わされた。