聴読感想文#2 「ガラスのうさぎ」
今回聴いたのは、高木敏子著の「ガラスのうさぎ」。
第二次世界大戦を生き抜いた、敏子が自身の体験を綴ったノンフィクションである。私はこの本を聴いている間は、この作品がノンフィクションであることを知らずにいた。第二次世界大戦の間、耳をふさぎたくなるような悲惨な出来事はたくさんある。私はこの本もそのような出来事を総合して著者はこの一つの作品にまとめたのだろう、と勝手に思いこんでいた。そのくらい、これが一人の人に起こった出来事だという思考を避けくなるほど、敏子の体験は聴くだけでも苦し