大人のブランケット症候群とは?
“子供の頃からお気に入りの、毛布やぬいぐるみを手放すことが出来ない!”
“寝る時は、必ず決まったブランケットが無ければ寝れない!”
そんなあなたは、ブランケット症候群かもしれません。
私自身、中学生頃までこのブランケット症候群だったのですが、母親の協力や自分自身の意識の変化があり、今では改善しています!
この記事は、HSPがなりやすい大人のブランケット症候群とは?なりやすい人の特徴と改善策をご紹介します!
ブランケット症候群とは
ブランケット症候群は、「特定の毛布やぬいぐるみなどを持つことで、精神的な安心感を保っている状態」のことを指します。
代表的な例は、漫画ピーナッツに登場するライナス。
彼は、いつも青い毛布と共に描かれています。
ライナスはこの毛布に精神的な安心感を得ている為、どんな時でも肌身離さず持ち歩いているのです。
最近では、東京卍リベンジャーズのマイキーもブランケット症候群であることが作中で描かれていました。
イギリスの精神分析医によると、ブランケット症候群の行動は「ママのおっぱいから離れる時の精神的な負担を軽減するために、その移行対象としてブランケットに依存する」といわれています。
つまり、ブランケット症候群は病気というわけではなく、子どもが自立に向けてのスタート地点に立っている成長過程のひとつなのです。
その為ブランケット症候群の殆どが、大人になるにつれて自然に消失すると言われています。
しかし、中には大人になっても手放す事が出来ず、ぬいぐるみをバッグの中に忍ばしたり、ブランケットがないと眠れなかったりするという人もいます。
私の場合、乳幼児から使用していたミッキー柄のガーゼ素材のタオルケットがお気に入りで、中学生くらいまで、このタオルケットが無ければ寝付けませんでした。
タオルの端を触ったり、匂いを嗅いだりする事で、自分を落ち着かせる事が出来たのです。
“大人のブランケット症候群”の特徴
私のように、”思春期になっても消失しない””大人になってから発症し始めた!”という、『大人のブランケット症候群』には一体どのような特徴があるのでしょうか。
・幼少期の環境
幼少期のブランケット症候群は、両親がいない間、対象物(ブランケットやぬいぐるみ)などを親に見立て自分のそばに置くことで愛情不足を補っているといわれています。
そしてある程度の歳になると、寂しい時は「さみしい!」と言葉で自分の気持ちを伝えるようになったり、自立することを学ぶことで、対象物で愛情を補う必要がなくなっていきます。
しかし、両親が共働きである場合、愛情が足りないまま不安や寂しさなどの負の感情との折り合いが付かないまま成長してしまうのです。
このように幼少期の愛情不足が原因で、大人になってもブランケット症候群が治らないという場合があります。
・ストレスを抱えている
ストレスを感じやすい人は、日頃から些細なことで強くストレスを感じてしまいます。
このような場合、特定の対象物に依存し精神的に安定を保とうとします。
大人になってからブランケット症候群を発症した場合は、このストレスが原因であることが多いと言われています。
・HSP気質である
HSPの方も、大人のブランケット症候群になりやすいと言われています。
HSPの人は光や音、匂い、他人の感情や仕草など、些細なことでも感じ取ってしまい、ストレスを感じやすいです。
そんな時に、対象物を触ることによって気持ちを落ち着かせ安心感を得ようとします。
また、HSPの人は空想力や直感力に優れているので、1人時間や自分だけのリラックスアイテムを持つことを好みます。
愛着が湧くと、なかなか手放すことが出来ないのもHSPの気質の一つといえますので、大人になってもブランケット症候群が治らないという方が多いのです。
私の場合、母親が専業主婦であったので愛情不足が原因でブランケット症候群が長引いたとは考えづらいです。
恐らく、生まれつきのHSP気質に加え、小学1年生になったタイミングで、強制的に1人部屋で寝るようになったのが原因かなと思います。
1人で寝る事への”寂しさ”を、お気に入りのタオルケットに依存して軽減させていたのでしょう。
実際、タオルケットが手放せなかったのは、寝ている間だけでした。
改善策
私がブランケット症候群を治すきっかけとなったのは母親の勧めにあります。
中学、高校と進級するにつれ、修学旅行やお友達の家にお泊まりに行くなどの”外泊”が増え始めました。
そのタイミングで母親に「旅行とかにボロボロのタオルケットを持っていくのは、ちょっと恥ずかしいよね?無くても寝れるようにしたいね!」と言われ、もう中学生であった私は「確かに、恥ずかしいなあ」と自覚し始めました。
ここからは、ブランケット症候群の改善策をご紹介していきます!
・対象物を徐々に小さくしていく
ブランケット症候群を治すには、少しずつ対象物を小さくしていくという方法があります。
私は、この方法でお気に入りのタオルケットから卒業することが出来ました。
元は大きいタオルケットだったのですが、何ヶ月かかけ、徐々に裁断していき、いつのまにか手のひらサイズになり、、
そして最終的にはお守り程度の大きさになりました。笑
初めは、どんどん小さくなるタオルケットに不安感を覚えましたが、触る範囲も小さくなって、匂いもしなくなって、自然と関心が薄れていきました。
・対象物を徐々に変えてみる
対象物を少しずつ、似たようなアイテムに変えていく方法も効果的です。
例えば、あるブランケットに執着しているなら、まずは同じブランドのもので、柄や色が少し違うものに変えてみる。
次は、違うブランドの似たような素材のブランケットに変えてみる。
次は、違うブランドの異なる素材感のものに変えてみるなどして、徐々に違うブランケットに変えていけば、「別にこのブランケットでは無くてもいいのか!」と自然に対象物から抜け出せるきっかけが掴めるようになっていきます。
・ストレス発散や、癒しになる存在を見つける
先程もご紹介した通り、大人になってからブランケット症候群になったという方は、ストレス発散の役割として対象物に依存していることが多いです。
この場合、他のストレス発散方法や癒しになる物を見つけて、気持ちが安定するようになれば、対象物に頼らなくてもよくなる可能性が高いです。
ストレス発散方法としては、軽い運動やヨガ、瞑想、カラオケ、趣味など、、
癒しになるものは、ペットや恋人、アロマなどが挙げられます。
私の場合、成人を迎えお酒が好きになってから、飲み会や晩酌がストレス発散法になりました。
お酒を飲んだ夜は、意識が飛ぶように熟睡出来るので対象物の事など忘れてしまいます!笑
まとめ
大人になってもブランケット症候群が治らないのは、決して悪いわけではなく、精神を安定させようとする自己防衛本能からくるものです。
特に病気という訳でもないので、無理に改善しようと思い詰める必要は全くありません!
それよりも、今の繊細な自分をどう受け入れてあげるか、どう付き合っていくかを考えていくことが大事なのです!