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HSPな私から見た世界は、ちょっぴり怖くて、とてつもなく美しい

23年間私はずっともろく、
壊れやすかった。
でも、私だけじゃなかった。

「HSP」や「繊細さん」といった言葉は、
今でこそよく聞かれるようになった。

私がそれを知ったのは、
HSPが広く知られるほんの少し前のこと。

何気なく見ていた動画で、
さらりと登場したその言葉が
なんだか気になって、引っかかって、
調べたのがきっかけだった。

診断テストは全て当てはまり、高得点。
「たぶん私はHSPだ」と気づくのに
時間は掛からなかった。

思えば23年間、私はずいぶん苦しんできた。
自分だけがおかしいんじゃないかと、
人と違うんじゃないかと、
心のどこかで思ってきた。

だけど、私だけじゃなかった。
気づくまでに長くかかってしまったけれど、
それだけですごく安心した。

世界は、いつも
ちょっぴり恐ろしくて、苦しい。
でも、とてつもなく美しい。

私はこれまで苦しんできたし、
きっとこれからも世界はあんまり変わらないんだろう。

仕事は嫌いじゃないのに、
毎朝会社には行きたくない気持ちになったり、
人のなんてことない些細な言動が、
びっくりするくらい気になったり、
自分のことを話そうとすると、
涙が止まらなくなったりするんだろう。

だけど、そのぶん、いや、それ以上に
私たちの世界はとっても美しい。

お客さんの気持ちを想像できるから
褒められるような顧客対応が自然とできたり、
大切な人が嬉しい時に
自分までほっこりした気持ちになったり、
映画や演劇を見た時には、
主人公と同じくらい感動したりするんだろう。

これは、そんなちょっぴり恐ろしいけれど、
とてつもなく美しい世界で、
もがきながら生きる私の備忘録。

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