『宙(そら)わたる教室』~ドラマ感想~
窪田正孝さん主演のNHKドラマ。
もしかしたら今期では一番面白いかもしれない。
舞台は東京の定時制高校。様々な事情がある生徒たちが通っている。ディスレクシア(文字の読み書きに限定した困難がある学習障害のひとつ)のある不良の青年、起立性調節障害で家族に理解されない少女、若い頃高校に通えず集団就職を経験したお年寄りなど、年齢も幅広く世代間ギャップも抱えている。バックグラウンドも人それぞれゆえに衝突したり、分かりあえずにすれ違ったり。
それを優しく見守るのが、窪田正孝さん演じる担任の藤竹先生。担任らしくないなと思う程の、結構遠い距離感が見ていて案外心地良い。
藤竹先生の声掛けで集まった生徒4人は、科学部として活動するようになり、やがて「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すようになる。
このドラマは実際にあった話が元になっているという。どこまでが実際にあったことなのか、見ながら推測するのも楽しい。
私がこのドラマで改めて気付かされたのは、人はお互いに支え合って、補い合って生きているんだということ。一人だと行き詰まってしまうことも、自分が出来ないことを代わりにやってくれる人がいることで上手く前に進めたり、誰かの言葉で助けられたりもする。
そういうシーンを見るたび、今自分の周りにいる家族や友達を大切にしよう、と感じる。