PTA強制加入の現実:集団圧力と親のジレンマなど,メルマガ - 2024/09/22

読者へのメッセージ(小話): 気象庁は石川県の輪島市、珠洲市、能登町に『大雨特別警報』を発表しました。このニュースが最初に報じられた時に、SNS(X)で関連投稿を確認しましたが、2024年1月に発生した能登半島地震について触れている人はあまり見受けられませんでした。この状況を見て、人の記憶とはその程度のものなのかと感じました。そして、この出来事を通して、仏教用語である『諸行無常』という言葉が頭に浮かびました。天候や人々、あらゆるものは常に移り変わり、永遠に変わらないものはありません。すべてが儚く、虚しさを感じさせるものです。だからこそ、過去の出来事を忘れずに語り継ぐことが重要なのではないでしょうか。

■今日のトピック

PTAで「知らない人が自宅をピンポン」 強制加入問題「気づいたら会員だった」が6割の現実。この記事では、日本のPTAを取り巻く問題について考えます。まず、日本社会の文化的背景や風潮,社会的な空気が大きく影響している点に注目する必要があります。日本では、個人の選択よりも集団への帰属意識が重視され、「自発的な参加」というより「みんなで協力する」という意識が強く働きます。そのため、本来は任意参加であるPTAに対しても、「みんなが入っているから当然入るべきだ」という考え方が浸透しやすいのです。さらに、日本の学校は歴史的に権威主義的な傾向があり、保護者が校長や教師の意向に反対しにくい状況があります。このため、PTAの運営にも学校側の影響が強く出やすくなっています。多くの保護者は学校の指示に従う姿勢を取りがちであり、PTAの任意性について積極的に意見を表明することが難しい状況にあるのです。「学校が言うから仕方がない」という受動的な態度が根付いていると考えられます。最後に、私の意見としては、保護者がPTAに参加することの意義に疑問を感じます。たとえ子どもの教育や学校生活に関与できたとしても、教育の専門家ではない保護者が関与することでどの程度の効果があるのか疑問ですし、不登校の子供も増えています。(参考:「不登校傾向」が5年間で8万人増。カタリバ独自調査と支援現場の声で考える不登校の課題とこれから。)また、PTAは学校と保護者の橋渡し役を担うと言われますが、多くの保護者が学校の指示に従う受動的な立場にある以上、その役割が本当に機能しているのかも疑わしいと感じています。

シニア層のスマホの所持率は9割超、固定電話を持たない家庭が約半数に達する現状。この記事を読んで考えたのは、50代から80代のシニア層の93.8%がスマートフォンを所有している一方で、約半数が固定電話を持っていないという点です。最近、ショートメッセージを利用した架空請求詐欺の被害が増加しており、特にシニア層がターゲットになっています。多くの携帯キャリアでは、こうした詐欺を防ぐための『迷惑SMSブロック』機能が提供されていますが、それでも詐欺に遭ってしまうケースが後を絶ちません。なぜこのような被害が続いているのか、興味を引かれました。次に、スマートフォンを所有しているシニア層がどの機能を最もよく利用しているかについてのデータでは、『通話』が78.9%で最も多いことがわかりました。若年層はLINEなどのメッセージアプリを頻繁に利用する一方で、シニア層が通話を主に利用している理由として、視力の低下や読解力の衰えが影響しているのではないかと考えられます。あるいは、他の要因も関係している可能性があり、詳しく調査する価値があるでしょう。

小学校で飛び交う「こいつとは無理」「キモい」の声…なぜ学校現場では“多様性”よりも「分断」と「格差」が助長されてしまうのか【石井光太×木村泰子】。この記事を読んで考えさせられることがいくつかあります。まず、子どもの本質は時代が変わっても基本的には変わらないと考えられますが、現代の子どもたちを取り巻く環境は大きく変化しています。では、子どもの本質とは何でしょうか。いろいろな視点があるかもしれませんが、一般的に言えるのは、子どもは「成長を強く望む存在」であり、「外界に対して好奇心や探究心を持っている」という点です。しかし、学校はしばしば「規律を守らせる」ことを重視し、子どもの声に耳を傾ける機会が少ないのではないでしょうか。もちろん、クラス全体の秩序を保つためには、個々の生徒の意見よりも全体のルールを優先せざるを得ない場面もあります。また、現代社会では多様な価値観が共存しており、教師がすべての生徒のニーズに応えることが難しいという現状もあるでしょう。とはいえ、私の考えでは、まずはコミュニケーションの機会を増やすことが最優先されるべきです。すべての関係者(子ども、保護者、教職員、地域)が一緒になって、学校をより良いものに作り上げる必要があると思います。最後に、現代の親たちは育児の方法がわからず、子育てを外部に依頼する傾向があるという指摘があります。たとえば、塾や習い事を通じて教育を任せることが多いですが、その結果として、子どもたちが複雑な環境の中で生きづらさを感じているのかもしれません。この点については、江戸時代や戦後の子育て環境とどう異なるのかが、非常に興味深いと感じます。過去と現在の違いを理解することは、現代の子どもたちが抱える問題を解決するためのヒントになるかもしれません。

「スマホが変わる?生成AI搭載でどれだけ生活便利になるの?」という記事で考えることは…。

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