言葉の切れ味に、向き合う。
言葉は刃物。脇を通っただけで スパッ と何かを傷つけることがある。
味になる傷もある。ふと、「こんな事あったよな」とプラスに回想できるそれである。それが友情なのかなと思ったりもするが、まだ確信できないでいる。
致命傷になることもある。薄皮いちまい切ったように見える傷だがその実、心まで達しているのである。
自分の言葉の切れ味を認知するためには、どうしたらいいだろうか。誰かを傷つけないように言葉をあつかうにはどうしたらいいだろうか。僕は折には触れて考える。
たえず言葉と向き合う必要があるのではないか。安易な表現に逃げるのではなく、どうすれば齟齬なく伝わるのか考えつづけることが必要ではないかと。
傷つけない人生はないと思うからこそ、つねに言葉とは向き合い続けたい。