昭和からのおまじない。晴れを呼ぶ「カムイパポニカアーホイヤー」、失くしものを探す「にんにく」
魔法のような、おまじない。
私は昭和生まれです。つまり少なくとも31年以上はこの体で生きて来たのですが、子供の頃より今のほうが体が楽で心地よいです。幼少期はお薬が欠かせず、それでも日々体調は悪く、きょうだいから「毎日体調が悪いなんて嘘だ!」と疑われていました。
医療機関に通い内科的な治療は一応していましたが、両親が基本的に不在で頼れる大人が家にいなかったこと、元々体が弱くてあまり無理できなかったことなどから、「おまじない」は趣味としては中々面白いチョイスだったと思います。当時、「おまじない1000」という少女向け雑誌も販売されていました。
おまじないは小学校低学年~中学年の頃が健康面、高学年になると恋愛面で使うことが多かったかな。等身大のおまじない。でもそこには、魔法を使うようなときめきや希望ありました。魔法の効果は、自分自身にかけているのでしょうね。今よりスピリチュアルと仲良しだったのかもしれません。
昭和からある、効果的な(?)おまじない3選
令和になった今でも覚えているおまじないを3つシェアします。いずれもお金や手間が掛からず、その場で行えます。最初の2つは比較的有名かもしれません。
【1】「カムイパポニカアーホイヤー」と唱える
晴れを呼ぶおまじないです。もともと、アイヌ語で「あした天気にな~れ」という意味であるということを大人になってから知りました。
空を見て数回唱えること、他のおまじないとは同時にしないこと(おまじないは1日1個の方が集中しやすい)など自分の中で決めていました。
願ってから効果があったかどうかは、あまり覚えていません。ですが、いつかは晴れるのですからいつかは叶っています♪
効果よりも、「カムイパポニカアーホイヤー」と唱えながら見上げた小雨の降る空が、今でも記憶に残っています。天に対し不安や不満ではなく祈りとして向き合った時間です。たとえ目的の日に晴れなくても、その日は別のおまじないを楽しんでいたでしょう。
ちなみに、大人になってからは雨の日も好きになったのですよ。
【2】なくし物は「にんにく~」と唱えながら探す。見つからなくても効果あり!?
「なくし物は魔女のしわざ。魔女の苦手な『にんにく』を唱えると魔女が逃げる」という由来があったと記憶しています。
実はこれ、大人になって貴重品を紛失した際にも行いました(笑)もちろんやるべきことはやってからです。
しかし、「にんにく~」と叫べど貴重品は見つからず。そりゃ仕方ない。所詮おまじない。と思いましたが・・・
後日、貴重品を盗んだ犯人は警察に捕まりました。
早めに警察に相談したのもよかったと思います。現実的な対処をしてからおまじないをすることは、ストレス発散・リラックスに繋がるかもしれません。
ストレスフルな状態より、解決方法と繋がりやすくなるちょうどいいリラックス状態または集中状態になれたらいいですよね。時にはもっと不思議な領域と繋がることもあるのかも。
【3】私は、水の妖精!?練習して、本番に唱える
もうひとつ印象的だったおまじないがあります。
泳ぐ前に「私は水の精」と心の中で唱えるだけ。これで少し上手に泳げるのだとか。
大の苦手だった水泳で、記録をはかるときにこのおまじないをすると、ほどよくリラックスし、緊張しすぎず楽しく集中できたのです。飛躍的に記録が伸びる訳ではありませんが、記録をとるのが憂鬱だったり酷く緊張していたりするときでも、心地よく高揚し、気持ちが引き締まるのです。モードを切り替えるスイッチのようです。
その頃、休みの日に一人でこっそり泳ぐ練習して、コツをつかめたときは水泳がちょっと楽しく好きになれました。一人で練習しにプールに通うのは多少恥ずかしくもありましたが(習い事ではなく自主練だったため)、自信につながりましたよ。おまじないだけでなく、現実的な努力を重ねることも大切ですね。
子供の頃は学校行事に逃げ場もなく「雨が降って欲しい」「風邪をひきたい」など願ったものです。天候が変えられなくても、自分自身の心を切り替えるスイッチをおまじないでONにできそうです。これは大人になってもできそうですね。応用したいものです。