『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。 読みたくなる文章の書き方29の掟』 pato著
いえ、私はただただpatoさんの書く長い文章を読みたい、それだけなのです。まず、その想いは十分に満たされる。そして過去読んだ、みんながよく知る‘あの’コンテンツの書かれた背景も知ることができる。
それだけでも十分満足なのだが、プラスで文章術も学べる。お得感ある。
この本の中でpatoさんは、文章を書くのに「才能」が必ずしも必要ないことの証拠として、ご自身が最初にインターネットに書いた文書を「ひどい文書」として掲載している。最初そのように「ひどい文書」を書いていたけど、22年間やってきたことで「良い文書」になったというのがストーリーなのだが、最初にかいたその「ひどい文書」が私からするとすでに十分「面白い」のである。
「いや、でも俺も野球始めた頃はへたくそだったよ。」照れくさそうに言った吉田君は、大学入学で上京した僕にはじめてできた友達だった。甲子園に出場経験がある男だった。オリエンテーションでその話を聞いた時から、ぜひバッティングセンターに行きたいと思っていた。大学生活もやっと落ち着いてきた梅雨のある日にやっと実現した。
彼のフォームは素人の僕が見ても美しかった。ネットが無ければどこまでも飛んでいきそうな打球をポンポン放った。打球も美しかった。
「へたくそだったけど、ずっと続けたんだよ。」
小5の時に野球を始めたといってたから、10年もたってない。それでこんなになるのか。
「初心を忘れないために、当時お母さんが撮ってくれた動画をたまに見るんだ」
その動画を見せてもらった。体勢を崩されながらもホームランを打っていた。いやホームラン打ってんじゃん。
違う違う、私が学んだことはこういうことじゃないな。前述したとおり「文章力向上」の目的で読んだわけではなかったので、今度はその辺を目標にもう一度(二度三度)読んでみる。何度も読みたくなる本、それに耐えうる本であることは間違いない。
実際に文章力が上がるかは、今後のnoteでご確認ください…!