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ただ聞くだけと言われるけれど

私達は聞くことが仕事だけど、聞くことは同時に相手に語ってもらうこと抜きには成立しません。カウンセリングは聞くだけと揶揄されることも多いけれど、その場で語った言葉は、自ずと語り手にとっても暗示となって、どこかで行動に影響するものです。それはカウンセリングの大きな機能の一つじゃないでしょうか。

確かに、カウンセリングや聴くことは相手に語ってもらうことなくしては成立しませんし、一方通行の聴き役では十分な支援を提供することが難しい場合があります。カウンセリングでは、クライエントが自分の思いや感情を自由に表現し、それを受け入れることが重要です。そして、クライエントが語った言葉や気持ちが、自己理解や自己変容に寄与することがあります。

カウンセリングでカウンセラーがただ聞くだけではなく、受け入れる姿勢や共感、非難や評価を避けることで、クライエントが自分自身に向き合う環境を提供することができます。その場で語られた言葉は、クライエント自身にとっても深い意味を持ちますし、カウンセラーとの対話を通じて新たな気づきや解釈が生まれることがあります。

また、クライエントが語った言葉が無意識にも影響を与えることもあります。カウンセリングのセッションで言葉に出すことで、自己の内面に気づきをもたらし、その気づきが行動に影響を与える場合もあるでしょう。

カウンセリングの大きな機能として、クライエントが自己理解を深め、自己肯定感を高め、自己成長や問題解決に向けて前向きな変化を促すことが挙げられます。カウンセリングは、クライエントが自分自身をより良く知り、自らの力で問題に取り組む手助けをする大切なプロセスなのです。

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