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『死生観を持つ』とは、『マインドフルネス』である事。

高齢者介護施設や緩和ケア病棟などで、アロマテラピーを提供させていただくにあたり、最も勉強したことは、ケアの『技術』ではなく、『施術者としての心のありよう』です。

加齢に伴い、出来ていたことが出来なくなっていくこと。病気、疾患によって、出来ていたことができなくなっていくこと。
いずれにしても、生まれてから、ある到達地点までの『成長』は、目に見えて登り坂です。
老いると言う『成長』は、出来ていたことが出来なくなり、やがてこの『物質世界』から、次の次元へステップアップしていくのですが、見た目は下り坂のように思えます。
私たちが今いる『物質世界』は、3次元の世界なので、それより高次元を理解することは極めて難しい事ですが、目に見えている事象が全てではない。と、考えことくらいは可能ではないかと思います。

どのように生きるか?と言うことは、その先にどのように他界(4次元?)へステップアップするのか?と言う事かもしれません。
毎日『イマココ』に全力投球しているペットをみると、生きると言う事は、本来、イマココ、この瞬間を大切にしていることの積み重ねなのだと思います。
そして、ある点に到達した時、3次元の物質世界から次の世界にお引越しをする。
もしかしたら、また、3次元に降りてくることもあるかもしれない。

そんな、死生観を私は、代々、私のもとに来てくれた我が息子(犬)から、大切なことはいつも犬から教わる私、今回も、アロマケアの技術、知識、アロマがあるとかないとか、そう言うことよりも、もっと、ホリスティックに教えなければならない。と、思わせてもらいました。
点と点と点は、いつかつながり線になり、その時、有効な手段として利用できる。みたいな事をジョブズさんが言っていたと聞いたことがありますが、アロマテラピーありきではなく、その人がその人らしい旅立ちができるお手伝い。それが、エンドオブライフケアに必要な事だと思いますし、そのお手伝いを家族にも担ってもらえると、家族の心のケアもできると言う事を、アロマケアを担う人にも、心得て欲しい。私は、そう言う人材に育てたい。
なんて、改めて思いました。

死生観の学習は、介護アロマセラピストとして学習する過程で、がんサバイバーさんを中心に学習して来ているのですが、誰にでも必要です。
それは、言い換えれば、人生を悔いなく生きるために『マインドフルネス』であることの大切さを知ること。
もちろん、実践はなかなか難しいです。
見送る勉強を重ねていても、実際に我が子(犬)が旅立った後の喪失感は、毎回あります。そして、旅立つサポートも、頭で理解していることも、現実では拒否したい気持ちになります。ココロもカラダもフリーズします。
今回は、獣医師のサポートがあって、私もなんとか乗り越えて、旅立つ子のサポートを、結果としてできることは全部してあげた。応援してあげた。きっと彼も満足してくれている。と思えるくらい帆走させてもらったので、喪失感はこれから解消していかなければなりませんが、後悔はひとつもありません。
人間と犬では違う。と、思う方もいらっしゃると思いますが、人間が感じる心の問題は、喪失した絆は、対象が犬とか、人間とか、関係ありません。
その喪失を感じているのは本人です。
そう言うところをケアしていくのが、アロマセラピストがエンドオブライフケアに介入する意味だと、私は思います。

一緒に学んでいきたいと思ってくださったら、ヒーリングスペースオルカでの学びを選択肢に入れてください。


ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。