見出し画像

『会社と作業療法という話』

入職して間もなく機能訓練指導員、介護職員として勤務がスタートした平成29年の6月。

毎日慣れないことばかりで本当に大変だった覚えがある。

千本ノックのようなLINEや電話のやり取り。
初めて作る行政への提出書類。
介護の現場。
機能訓練指導員としての業務。
作業療法のエッセンスを入れたくても、毎日時間に追われる日々。

日に日に自分の任される仕事が増えて、身体はつらいけど楽しかったのを覚えている。

そんな毎日が2~3か月くらい過ぎた頃。

私を誘ってくれた上司が諸事情により退職した。

当時はすでに管理者業務も行っていたので、3施設の施設長と連日電話やLINE、ミーティングをした。

とりあえず、会社は組織としてまとまっていなかったことがわかった。
諸事情あって、バラバラになっていた。
仕事も・・・
介護に対する思いも・・・
技術も・・・
働き方も・・・
会社に対する思いも・・・

バラバラ。

絶望的だと思ったけど、まずは自分がどうしたいかを考えた。
1.一緒に働く仲間が好きだ。
2.そして介護と作業療法の親和性にも気づけた。
3.このままデイサービスの中で作業療法の展開や面白い事ができそうなので続けたい。
4.続けたい。でもどうしたら良いかわからない。

その時ふと思った。
自分の強みと弱みは何のか。

弱みは、マネージャークラスの経験不足。
強みは、10年近く続けている作業療法という資格。

そこで、ある言葉と出会った。

「作業療法という資格で働くのか、作業療法という資格を活かして働くのか。」

これだ。と思った。

そして、「組織がうまくいっていないこと」を解釈することが必要だと思い、
組織が今うまくいっていないことを、
『安寧でない状態』と自分なりに位置づけし、それらを理解するためにICIDHやICFに当てはめてみた。

ICIDHは、
Disease(疾病)
Impairment(機能・形態障害)
Disability(能力低下)
Handicap(社会的不利)

次は、ICFに当てはめて・・・
Health condition(健康状態)
Body Functions & Structure(心身機能・身体構造)
Activity(活動)
Participation(参加)
Environmental Factors(環境因子)
Personal Factors(個人因子)

どこかに機能不全・機能障害があれば
どこに能力低下が生じるのか・・・
環境の要因による影響は関連していないか?
むしろ機能不全・機能障害があるということは強みにならないか?
など・・・

書くとあまりに長文になるのでやめた(笑)
(これも、どこかでまとめなおそう・・・)

その考え方が結構しっくりきて、施設長ミーティングでも使えた。
情報の整理が出来て、役だったのを覚えている。

ちなみに、今も現在進行形。
少しずつ『会社組織も安寧な状態』に近づいていると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?