おでんが食べたくなった
9月の中旬から、
仕事が忙しくて、
ここ1ヵ月程夜ご飯が外食続きだった。
仕事帰り、なるべく健康的なものを食べなくてはと思い、いつも降りる駅のコンビニで、健康的なものを探した。
この時代、
コンビニの棚には「〇種のビタミン」やら「タンパク質〇g」、はたまたそのどちらもを兼ね備えたものなど、健康に気を遣った商品がたくさんある。
色々見て、吟味して選んだのは、
蒟蒻畑(クーリッシュみたいなパッケージのやつ)。
選んだ理由は、
純粋に食物繊維足りてないなと思ったのと、
変に多機能な商品に不信感というか、体に悪いものも入ってるんじゃないかと疑ってしまったから。
結局昔からあるシンプルなものが、信頼できた。
家までの徒歩10分、
蒟蒻畑を食べながら、色々考えていた。
こんにゃくの原料はこんにゃく芋だが、
どうしてプルッとした状態で固まっているのか、
この体積の何割が食物繊維なのか、
この食物繊維は、水溶性の食物繊維なのかそうでないのか、など。
そんな感じでこんにゃくに思いを巡らせていると、小さい頃、よくおばあちゃんが言っていたことを思い出した。
「こんにゃくはお腹の中を掃除してくれるから、ちゃんと食べなさい。」
この頃は食物繊維が、善玉菌の餌になったり、便の通じをよくするとか知らなかったが、
プルッとしたその見た目で、確かにキレイに掃除してくれそう、と信じていた。
実家でこんにゃくが出てくる場面はけっこうあったが、思い出すのはやっぱりおでん。
もち巾着やしっかり火の通った玉子、はんぺん、
そしてこんにゃく。(からし込)
おでんの中ではこれらが好きだった。
そんな思考の外では10月の風が吹いていた。
その涼しさに、今さら、これからはおでんの季節であることに気が付いた。
あーおでん食べたいな。