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HirotoF
2021年4月1日 09:33
●古希を迎えて・2011年〜2020年「みちのく」 2011年自選10句寒月の欠片を落とし波さざら船室に人少なくて春浅し寒明けやひそと点りし港の燈 みちのくのみたまおもひし桜かな網元の一族が消え枇杷の雨月の路地むかし聞こえし下駄の音秋風や月の暗きに君を待つ瀬戸の潮眺めておりぬ浜小菊鎮信の献茶の古刹石蕗の花風垣や遁れざる苦も未だあらむ「紫蘇の実」 2012年自選10句