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J1リーグ最終節ガンバ大阪対サンフレッチェ広島試合観戦の感想

第37節の結果により、ガンバが広島を抜く可能性がなくなり、3位の町田も得失点差が離れているため逆転はまず無い状況となりましたが、ガンバ大阪としては最終節にも勝って4位を確保して、ACL2へつなげたい一戦となりました。

今日の大阪はこの冬一番の冷え込みとなり、試合前の一番気温が高い時間帯に間が悪く曇っていたため、より一層寒さを感じることになりました。

スタメンは前節と同じ。宇佐美がいない以上はこれが今年のベストメンバーです。

対する広島は勝ち点1差で首位神戸を追っており、逆転優勝のために絶対に勝ちに来ます。バンディエラである青山の最終戦でもあります。

試合は開始直後から広島寄りのジャッジやな!と感じられるくらいに不安を感じる主審でしたが、2位広島相手でも臆さず互角以上のサッカーを展開します。

13分、コーナーキックからつないでウェルトンのパスを、上手く相手のマークを離した坂本が冷静に決めて先制。

ウェルトンと山下の突破、坂本のポスト、鈴木・ダワン・福岡らのボール奪取が冴えていました。ただ、福岡のパスミスからピンチを招き、しのいだと思ったら一森のパスミスからピンチを招いて一森のファインセーブでCKに逃れるシーンとか、ピリッとしないところもありました。

とはいえ、広島の得点を許さずに前半を終えたのは良かったです。

そして後半、今年最後の45分です。

後半もお互いにやり方はそれほど変えず、こういう展開の時はさっさと2点目を取り切らないと、逆にやられてしまうぞ、と思い始めた70分、広島が左サイドからのクロスを上手く収めた加藤のシュートで同点に追いつきました。

あーあ、だからチャンスで決めて追加点を取っておかないと、と思っていたら、VARチェックによってオフサイドの判定でゴール取り消しに。DF陣が誰もアピールしてなかったから全然オンサイドなんだろう、と思っていたのですけれど。

これで完全に試合の流れが固まりました。このゴール取り消しのタイミングで山下から福田に交代。さらに79分にはウェルトン・山田を下げて美藤とファン・アラーノを投入。美藤はトップ下に入りましたが、流れの中でワントップ気味になることもあり、高さも生かした使い方なんでしょう。

80分になったところでの鈴木徳真のFKを、ダワンが折り返して中谷が押し込みガンバがようやく2点目をゲット。

そして89分、中央で黒川からボールを受けたファン・アラーノが強引にシュートを放つと、相手に当たったボールがゴール前にいた坂本に届き、トラップからシュートにつなげて3点目が決まりました。

坂本は今日2得点でついに今シーズン2ケタ得点に載せました。トップ下での起用も多かったことを考えると上出来でしょう。来季のさらなる飛躍が期待できます。

そしてジェバリと岸本を入れ、鈴木と坂本が下がり、美藤がボランチに入ります。試合をクローズにかかる時間帯になり、このままクリーンシートで、と思っていたら、93分にクロスボールから加藤に合わされて失点。DFの人数は揃っていたのに決められたのは課題ですね。もう今シーズン終わりますが。

試合は3-1で終了。ガンバが今シーズンの最終戦を勝利で締めくくり、試合前の目標だった4位キープを達成して終えました。

終了後、広島の選手・スタッフらがピッチ内で円陣を組んでずっと話していたのが印象に残りました。良いチームを作ったもののノンタイトルなのは、モチベーション的に難しいところもあるでしょう。

そしてそれはガンバも同じで、天皇杯敗戦後の2試合を連勝できたのは良かったですが、来季に向けての準備は明日からまた始まります。

もちろん、選手もスタッフもある程度は入れ替わるでしょう。明日から契約満了や移籍のニュースリリースが出てくるでしょうし、また新しくガンバに加わる選手の報道もあるはずです。来シーズンこそ、10冠目のタイトルを掴み取ることを期待します。

最後に、引退する広島の青山敏弘選手をスタジアム全体の拍手で送り出せたのは良かったですね。ガンバサポーターには色々思うところがある人もいますけれど、誰が見たって偉大なJリーガーであることは間違いありません。

さて、ホーム最終戦後のセレモニーはいつも通りの流れでした。

ジェバリ、ウェルトン、山田、中谷、三浦、宇佐美

日刊スポーツ黄金の脚賞は中谷進之介、パナソニックpresents年間MVPは一森純ということになりましたが、今シーズンのガンバは紛れもなく「守備」のチームです。一森と中谷が加入したことが守備力の大幅な向上、失点の大幅な減少、そして大幅な勝ち点・順位のジャンプアップの原因でした。

3位の町田と同勝ち点の4位は、過去3年のことを思えば良いシーズンだったと思います。ただタイトルだけが足りなかった。

さて、この4位の結果を受けて2025/26シーズンのACL2出場決定!と思っていましたが、

こちらの規定によると、まだ確定ではないみたいです。

今シーズンのJ1でガンバよりも下の順位の横浜F・マリノスもしくは川崎フロンターレがACLEに優勝した場合、優勝クラブ枠で日本勢枠を使ってしまうため、3位町田がACL2に回り、4位のガンバは出場できなくなります。

逆に、マリノス・川崎がACLEに優勝出来ず、広島がACL2に優勝した場合、4位のガンバがACLEの予選ステージに回る・・・っぽい?

とりあえずガンバ的には広島を全力応援しつつ、マリノスと川崎が日本のAFC内順位を下げない程度に頑張ってもらった上で優勝出来ないことを祈れば良いのでしょうか?

規定が分かりづらいのでいまいち自信が無い。

正直、まだまだ今年のチームではACLEはもちろんACL2でもしっかり戦えるとは思えないので、シーズンオフでの充実した補強と、残る選手スタッフでのグレードアップを期待しつつ、今シーズンの試合観戦の感想を終えることとします。

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