2024年12月7日J1昇格プレーオフ決勝&J2昇格プレーオフ決勝&J3・JFL入替戦テレビ・ネット観戦の感想
2024年のJリーグもいよいよ最終週の土日になりました。
今日はJ1昇格プレーオフ決勝、J2昇格プレーオフ決勝、J3・JFL入替戦第2戦が行われます。それぞれ、13時開始、14時開始、15時開始とズレていますので、重複してみないといけないのは14時~16時だけです。
先週は、以下のnoteに書いたように、同時に6試合を見てたので大変でした。
て、まず最初はJ1昇格プレーオフ決勝です。対戦するのは今季のJ2で5位のファジアーノ岡山、6位のベガルタ仙台です。上位の岡山のホームスタジアムで行われます。この試合はテレビのNHK-BSで見ることにします。
J1昇格プレーオフ準決勝は、2試合ともまさかの結果でした。終盤好調だった3位の長崎、4位の山形が3週間の休止期間で勢いを削がれ、対策を入念に立てて実行出来た岡山、仙台がアウェイでホームチームの夢を打ち砕いた2試合でした。
本日の岡山のスタメンには元ガンバの一美がワントップで入っています。京都から夏に移籍した彼にとってもJ1復帰がかかります。また、木山監督も元ガンバですが、長く様々な倶楽部を率いてきて、まさにこの昇格プレーオフの生き字引みたいな人になっています。
仙台はGKの林彰洋が目を惹きます。大学、海外、J1、J2のあらゆる経験を積んだベテランですが、それ以外の選手は比較的若く、このチームをここまで引き上げてきた森山監督の手腕にも注目です。
試合は前半開始直後から両チームの選手が接触プレーで倒れるシーンが多く、穏やかな立ち上がりではありません。
11分には仙台の中島が遠目からFKを直接狙い、ブローダーセンも弾くのが精一杯。
五分五分の展開ながら岡山が攻勢になりかけたところ、20分に岡山が左サイドから末吉がこぼれ球をダイレクトでシュートを決めて先制。美しい曲線を描くスーパーゴールでした。これまでの昇格プレーオフで最も美しい軌道を描いたゴールだったかも知れません。
引き分けでも良い岡山が先制したことで、仙台は2ゴールが必要になりました。
30分にはシンプルな攻撃から一美のシュートを林がキャッチ。ここまでは岡山のプラン通りでしょう。
41分、仙台のセットプレーからの波状攻撃の中で一瞬、岡山のハンドかというところもありましたが何も無く、前半は1-0のままホームチームがリードして終了。
後半開始から仙台がエロンからオナイウに後退。エロンがあまり効いていなかったので納得の交代です。そのオナイウが起点になれるようになり、仙台がチャンスを作り出します。
8分には裏に抜け出したオナイウが溜めてシュートを放つもブローダーセンが片手でギリギリ弾きました。
後半15分、岡山が一美からルカオに交代。仙台ペースで進む後半なので盛り返したいところですが、まさにそのパターンがはまります。16分に左サイドでルカオがキープして中央に運んで右サイドにボールを送り、受けた本山が相手に当てながらもシュートを決めて大きな追加点をゲット。木山采配が大的中です。
仙台は20分に2名交代。ちょっと遅いか。岡山も選手交代。
27分にはルカオがマーカーを片腕で押さえつつシュートするもポスト直撃。ルカオが良い意味で大暴れしており、仙台はちょっと対応出来ませんが、それ以前に後3点取らないといけないので、攻めるしかありません。
38分にはスルーパスに抜け出したルカオが右足を強振するも、またもやシュートがポストに当たります。しかしルカオがヤバすぎるために仙台が総攻撃には至れません。
44分には仙台のシュートが相手に当たってコースが変わるもバーに弾かれてゴールならず。
そして後半アディショナルタイムも完璧な守備で守り切ったファジアーノ岡山が、ついに初の、悲願のJ1昇格を決めました。
岡山は2試合ともに完璧に理想的なプランを遂行出来たことが勝因でしょう。マイナス面が一つも出てこなかったように思います。
仙台は前半の出来の悪さと、後半序盤のオナイウ中心に攻め立てたときに得点出来なかった2つが敗因でしょうか。
岡山の木山監督もついにプレーオフで勝ち切りました。来年、ガンバとの対戦が楽しみです。
ガンバサポーターとしても比較的近いアウェイ戦はありがたいですね。新幹線を使えば自宅から1時間ちょっと。スタジアムまででも1時間半くらいでしょうか。ナイトゲームでも余裕で当日中に帰宅出来ます。名古屋駅から遠い豊田スタジアムよりも絶対近いですね。
そして14時からはJ2昇格プレーオフ決勝のカターレ富山対松本山雅FCの試合も始まります。この試合はLeminoでサブスマホを使って見ることにします。
松本にはガンバからレンタル中の中村仁郎がいましたが、残念ながら今日はメンバー外。こうなると両チームで最も知っているのは元ジュビロの山本康裕でしょうか。あとは、ルーキー時に老け顔が話題になった橋内優也もいます。彼ももう37歳ですか。
試合開始直後から松本がロングスローから富山ゴールを脅かします。
しかしその後はほぼ富山ペースで進み、14分には富山が決定機で松岡のシュートはGKに弾かれます。
先制したのは18分の松本。安永がトラップからシュートまで速く、富山守備陣が対応出来ず。引き分けでも良い富山は少なくとも一点は取らねばなりません。
26分、さらに松本が追加点。CKから頭で完璧に合わせて0-2となり、ホームの富山がかなり混乱しているように見えます。
しかしここからは試合は動かず、前半は0-2とアウェイ松本がリードして終えました。ハーフタイムで負けている富山が2人交代。当然ながらなりふり構わず2点取るしかありません。
しかし得点は生まれず、66分に富山がさらに選手交代。69分にはマテウスレイリアのミドルを松本GK大内が弾き出します。
79分、富山が左サイドから絶妙なクロスを入れ、碓井が頭で合わせてついに松本ゴールを破り1点差。1-2となり、富山は後1点です。
松本が守り切るか、富山が後一点取るかという必死の攻防は見応えがあり、富山のパワープレーは結構こなれている感じがします。松本は87分に3枚替えで試合をクローズにかかります。
6分のアディショナルタイムでも富山が放り込み松本が防ぐ、という構図は変わらず。
93分、右サイドからのクロスが相手に当たって軌道が変わったところに碓井が頭で合わせて、富山が土壇場で2-2の同点に追いつきました。
この得点で天国と地獄が一瞬で入れ替わり、松本は残り数分でゴールを奪うためにロングボールを入れ始めます。
98分の松本のFKにはGKも上がりましたがゴールは遠く。富山がJ2昇格を掴み取りました。11年振りのJ2だそうですが、そんなに長かったのかと驚きました。
松本は80分まで2点リードしていた展開で追いつかれ、プレーオフ敗退になったのは痛恨でしょう。試合全体を通じたサッカーの中身だけでいうと、ぶっちゃけ、松本の方がマシなサッカーだったと思いますが、富山のパワープレーが上手かったですね。
岡山に続いて、富山も悲願を達成した日になりました。
15時からはJ3の最下位Y.S.C.C.横浜対JFL2位の高知ユナイテッドFCによる、J3・JFL入替戦の第2戦です。第1戦は香川県で高知ホームの試合が行われ、1-1で終了。アウェイゴールルールがないH&Aです。この試合はDAZNで観ることにしましょう。
高知とはガンバ大阪が昨年の天皇杯で対戦し、見事に敗れた相手ですので忘れられませんが、横竹翔も控えにいます。
7分に早くも高知が先制。右サイドからの高速クロスに頭で上手く合わせてゴールゲット。第1戦と同じく、アウェイチームが先制しました。
33分には攻勢の横浜のシュートがバーに当たるシーンもあり、内容的には五分五分に近い感じで時間が進み、前半終了。
後半は選手交代無しで始まりました。お互いにチャンスはあれどゴールは決まらず、70分過ぎには高知のGKが足を攣る場面もありました。この時期に15時キックオフだと後半はかなり冷えますよね。特に動きの少ないGKならなおさらでしょう。
71分にはビハインドの横浜が3人替え。高知も2人替えて試合が動きそうです。
86分にもさらに横浜が選手を交代し、さらに攻勢を強めます。87分、ロングボールからつないで最後のシュートは枠の右に外れました。
91分、カウンターからつないだ高知が夢を乗せた追加点を決め、0-2となりました。
その後、高知が上手く時間を使い続け、試合終了。
ついに高知県にJリーグクラブが誕生することになりました。これで「J無し県」が一つ減ったことになりますが、グルージャ盛岡がJFLに降格したため岩手県が「J無し県」に逆戻りすることになり、結果的に来年の「J無し県」数は変わりません。
最終的に今日は、
・初のJ1昇格を決めたファジアーノ岡山
・11年振りのJ2昇格を決めたカターレ富山
・初のJリーグ入りを決めた高知ユナイテッドFC
という結果が生まれました。
個人的に関係してくるのはガンバ大阪のいるJ1に昇格してくるファジアーノ岡山ですが、岡山のシティライトスタジアムには一度行ったことがあります。昔、なぜかガンバ大阪が浦和レッズとの試合を岡山開催したことがあり、それを見に行ったことがありました。まだ改装前のスタジアムでしたけれど、岡山駅からでも歩いて行ける距離にスタジアムがあるのは羨ましいですね。新幹線が止まる駅から徒歩可能なスタジアムは、他には日産スタ(新横浜駅)とミクスタ(小倉駅)くらいでしょう。
さて、今年のJリーグは明日のJ1で終わりです。ガンバは対戦相手の広島に優勝の可能性があるため、NHKーBSでの放送です。どうなることか・・・。