マスメディアからのニュース伝達方法について
普段、テレビや新聞を見ない人が世間一般の情報を手に入れるとすれば、口コミを除けばほぼ、ヤフーなどのポータルサイトかTwitterなどのタイムラインで流れてくる投稿が情報源となっていることでしょう。
今では、LINEのようなメッセージアプリでもニュース情報を流していますし、GunosyやSMARTNEWSのようなニュースキュレーションアプリも増えてきましたので、スマホでほぼ全ての情報を得るという人も多くなってきたはずです。
スマホを肌身離さず持っている場合、そしてYahoo!の防災速報アプリのような緊急時の通知をしてくれるサービスを利用していれば、テレビやラジオなどによる臨時ニュースでの災害情報を見聞きするよりも便利かもしれません。
テレビにしろラジオにしろ、緊急地震速報や様々な自然災害に関する情報を受け取るには、電源を入れておかないといけません。電源をつけっぱなしにしているという人にしても、寝ている時は消している場合も多いでしょうし、外出時は問題外です。しかし、スマホであれば寝ている時もまず電源を入れっぱなしにしていますし、外出時も当然持ち歩きますから、常に緊急の通知を受け取ることができます。それが煩わしいということも多いですが、命に関わる自然災害に関する情報をリアルタイムに受け取れることを考えれば、メリットの方が大きいのではないでしょうか?
いわば、テレビやラジオなどの放送波だけでなく、スマホなどを使うための通信回線も社会的に必須のインフラになってきたとも考えられます。
子供の学校の連絡網がLINEグループだったり、親しい間柄でもお互いに電話番号も知らずチャットツールだけでつながっていたりする時代です。携帯電話とモバイル回線は年ごとにかかせないインフラになっていっています。
そう考えると、首相官邸や総務省がやっきになって携帯電話料金をわかりやすく、かつ、安くするという動きを見せているのは、社会的インフラを国民に安く提供するため、という大義名分も立つのかもしれません。
ところで、普段からスマホを情報取得ツールとしてメイン利用している人にとっては、テレビや新聞は情報取得デバイスとしては二番手三番手となります。人によっては選択肢にならないこともあるでしょう。そういった人が常にニュースをニュースサイトやアプリを使って意識的にチェックするとは限りません。緊急の通知は自動的に入ってくるにしても、生命に関わるような緊急性は無いものの、社会的に重要なニュースなんかは、意識的にニュースを見るために起動しているわけではないLINEやTwitterなどのアプリで目立つところに表示されるニュースの見出しも、一種のライフラインになっているのではないでしょうか。
そのような、限られたスペースに表示されるトップニュースの見出しは、
「トランプ大統領、軍事境界線越え北朝鮮に」
といった感じで、助詞や動詞などを省いて書かれることが多いです。
正確な日本語の文章にすると、
「トランプ大統領が軍事境界線を超えて北朝鮮に入国しました」
という感じですかね。
電信で記事を送っていた頃の名残なのか、スペースが限られる紙面において少ない文字数で多くの情報を伝えるためなのか、ニュースによく見られる省略形態です。
紙媒体のニュースが今後減っていくと、逆にウェブ媒体でのニュース伝達が増えていくと、文字数の制限は本質的には無くなります。ニュースを表示できるスペースはホームページやアプリ上でも限られますが、文字を数秒ごとに切り替えることによって、限られたスペースでも大量の情報を届けられるはずです。
「トランプ大統領が軍事境界線を」
「超えて北朝鮮に入国しました」
という2行を切り替えて表示する感じですね。
ニュースにおいても省略して表記する方法は必要性が無くなっていくのではないでしょうか。
その前に、AI記者が大半のニュースを数秒で作成して即リリースする時代の方が早く到来するかもしれませんが。