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おじさんおばさんのキャリア開発

日本の平均寿命がまた伸びました。
男性81歳、女性87歳です。
医学の進歩のおかげでしょうか。
余命でみると、さらに3年くらい伸びますね。

HRLLC.では、40代50代60代、シニア・ミドル向け「キャリアマネジメントセミナー」を提供しています。
おじさんおばさんのためのキャリア開発です。

なぜ、そんなことを???
キャリア開発は、これからのある若い人のためのものなんじゃないの?
そんな声も聞こえてきそうですが、
HRLLC.=渋谷がこのプログラムを提供したい理由をお伝えできればと思います。

僕が、人材育成を仕事にしたのは、2007年からです。
それまでは、広告ビジネスの第一線で働いていました。
大企業の皆さん=クライアントと、どうしたら、より多くの人たちに
このサービス、商品を知ってもらえるのか、好きになってもらえるのか、買ってもらうようになるのか。
そんなことばかり、考えていました。

広告は、人の意識を動かす、行動を変えることが目的です。
実は、人材育成、組織開発も同じです。
人の意識変容を支援し、成長=行動を促すことが目的です。
マス=大衆に向けて意識変容・行動変容を促すことから、
ダイレクトに個々の意識変容・行動変容を支援することにシフトしたのが、
僕の異動の理由です。

人材育成の仕事を始めた当初は、シニアのキャリアへのほぼ関心はありませんでした。
採用や研修設計を行いながら、新入社員や若手社員、これから活躍していく人たちのキャリアを支援したいと想いで
プログラムやさまざまな施策を提供してきました。

でも、気が付いたら、自分自身が、50歳を超えていたのです。
30代くらいのつもりでいたのに、いつのまにか50代。
53歳になりました。
まぁ、うすうす気が付いてはいたのですが。。。

50代になって、いままで見ないようにしていたものを見るようになったのかも知れません。
50代、60代、40代をも取り巻くやっかいなことが、みえるようになりました。
50代のおじさんおばさん社員は、組織においてはとても難しい存在です。
役職に就いていても難しい存在ですが、役職もないとするとさらに難しい存在になっています。
仕事の内容と報酬額が見合ってないと揶揄され、会社で何しているのかわからないと揶揄され、
会議で発言しなければ、仕事しないと揶揄され、
会議で発言すれば、余計なこと言わないでほしい、話が長いと揶揄され、
とても難しい存在です。おそらく、ご本人が思う以上に、周囲にとっては難しい存在です。

さらに、役職定年、定年再雇用で、役割が大きく変わります。退職後の人生も20年、30年と長いです。
おじさんの場合は、奥さんからぬれ落ち葉とか言われます。ベッタリついてきて邪魔くさいと。
セカンドキャリア、第2の人生と言われる期間に、明るい希望を持っている人は少ないかも知れません。

キャリア開発の視点からすると、生きる期限が見えてきているが、
さまざまな可能性は閉ざされがちなやっかいな問題を抱える、やっかいな世代なのです。
さらに、僕自身もそのど真ん中にいます。

なんとかせねば。。。そんなたいそうな想いではありません。
なんとかできると面白いなぁ。。。そんな感じです。


コーチングやNLP、ポジティブ心理学、成人発達論などさまざまな人材育成のメソッドを学んできました。
人の意識変容、行動変容を支援することで、
シニアのキャリア開発も、なんとかできる可能性はあるんじゃないかな。と。
会社に創られてきたキャリアから離れて、自分自身で主導権をもったキャリア形成に切りかえるきっかけを創ることができるんじゃないかな。と。


そんなふうに考えて、ミドル・シニア世代のキャリアマネジメントセミナーを組み立てました。


つづく

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